ちくわノート

虹には本物も偽物もなく、ただ光の屈折の度合が違うだけ……。夏の終わりにそれを教えてくれたのは隣の席に座っていた同級生。自分と違い、平穏で理想的な青春をおくっている模範生だった……。

この僕、長夜幻夢は探偵である。小学生との兼業でね。 いつも平和なこの街だが、本日朝読時間にて大事件が起こってしまった。 ──これは、一つの真実が明かされるまでの序章である。

朝起きて、いつものように家を出た僕は、玄関先で見知らぬ少女と出会う。その瞬間、気がつけば僕はまたベッドの上にいた。 「目覚めてから繰り返される五分間で、全てを思い出せ」 突如表れ…

ロイ子が突然、僕の前から姿を消した。 ここに来れば必ず会えると信じて、岩本マナトは学校の屋上に行く。 そこにロイ子はいるのか？ 誰にも言えない恋。 寄生虫シリーズで５分で読…

「恋とは何か教えてくれんかの？」 上半は人、下半は蜘蛛、アラクネである彼女はそう言った。 でも、主人公は彼女のことが見た目がグロイと思っているし、怖くて仕方がなかった。 そんな…

ぜんぜんタイプじゃなかったんだけど、ある出来事をきっかけにして、あたし、冬島くんの天才ぶりに気づいてしまったの。

今でも折り鶴を見ると昔の初恋のことを思い出す。 生まれつき病弱な僕は、とある看護師さんを好きになっていた。 けれどもその恋の結末は、小さかった頃の僕にとってあまりに苦く残酷なもの…

最初から最期まで、ひとりであれば、孤独というものを、知らずに済んだのに。

ディルとユアンは幼なじみ。同じ村で小さい頃からずっと一緒に育った。 何一つ変わることなく大人になっていくと思っていたディルは、十二の時、神託で選ばれた勇者だと告げられる。時が過ぎ…

本作はかつて公開した「月の話ばかりするな」を「５分で読書」短編小説コンテスト2022」用に編集しなおしたものです。 よかったら、ごらんになってください。

金泉姫は１３歳の中学一年生。 姫は、同じクラスの男子の天城碧からイジメられている。 ……はずだったのだが。 ひょんなことから、天城を好きだということに気づく姫。 この恋心、どう…

　シャッター通りの雑貨屋さん。 　その名も魔法屋さん。 　商品には、小さな、小さな不思議が、宿ります。 　一年一度、売り出される目玉商品、ハートスコップ。 　売れ行き好調、目覚ま…

ベビーフェイスの愛くるしい顔立ちで人気のご当地アイドル、響竜夢（ひびきリューム）。 彼がクラスメートから持てはやされているのを、虎飼息吹（とらかいイブキ）は複雑な顔で見ていた。 …

都会の洋館の午後三時、毎日ひと組だけ来客がある。 迎えに立つのは地味な装いのお嬢さん。 今日のお客さまのご依頼は？ 「5分で読書」コンテスト参加作です。 全3話を金・土・日で…

これは、とある中学校での一コマ。 相頭兄弟がテレパシーでトランプのマークと数字を言い当てるという。もしそれを妨害できたら商品として給食のプリンがもらえる。 音賀那糸は音で妨害を試…

ある日の放課後、クラスメイトの堀辺くんはとても奇妙な行動を取ったらしい―― なんと大雨が降る中で、パンダの被り物をして校庭を全力疾走したというのだ！　 成海（私）は、意味不明な…

ある日、クラスメイト女子の体操服が盗まれた。 第一容疑者に上がったのは友人で他に疑わしい人物はいなかった。「していない」と言い張る友人を前に真犯人を見つける事はできるのか？

初夏——。 心踊る恋がしたい、と希望を胸にこの町にやって来た一羽のツバメ。 だけど、どんなに綺麗なものに声をかけても、一向に上手くいきません。 そんなある夜、ツバメはひとつの慎…

架空の奇病「てっぺき症」を題材にした短編。 第1話　ウィザーズ　＃　 人の心に直接想いを伝える「想い弾丸(おもいだま)」。その弾丸に一縷の望みを託す漢(おとこ)たちの物語。 …

俺だけの秘密基地。のはずなのに、どうして彼女がここに？ 家や学校で嫌なことがあるとよく来る秘密基地。俺だけの秘密基地だったのに、ある日知らない女の子が来るようになった。お互いの事…

図書室の片隅で見つけた小さな本。 その中には不思議な手紙が入っていた。 ≪僕と友達になってください≫ 私は名前も知らないその人と、文通を始めることになるのだが── ・「５分…

雨の降りしきる放課後。 少年が神社に立ち寄ると、少女が水子地蔵の前でへたりこんでいた。 ずぶ濡れの彼女が訳アリだと気づくのに、そう時間はかからなかった。 ○◎● それは決まっ…

ある日、５年２組の教室で事件が起こる。『消しバト』の最中、市川くんの消しゴムが何者かの手によってすり替えられたのだ。消しバト界最強の消しゴムをねらった者の犯行か、それとも――

街を見下ろす高台で私は天使に出会った。 彼は私に微笑みかけた。 恐ろしく可愛い顔で。人間なら誰もが虜になってしまうような美しさで。

ある文豪がいた、彼は無名だった。しかし私は彼の文が好きで堪らなかった。私のほうが彼より有名になり、商業作家として成功するようになっても、私は彼を超すことが出来ないとさえ思っていた…

ホラー＆サスペンスが苦手な方は要注意です！

７月９日。■■県■■市の高校で、一人の男子生徒が傷害事件を起こした。 殺意への恋が成就したらどうなるかを、あの夏、ゴリアテは身をもって証明してくれた。

コンビニ店員の女性に想いを寄せる36歳男性の物語

「好きです！あなたの声を僕に下さい！」 「は？」 これが、死ぬまで仲間に笑い話にされ続ける事になる1人の少年の初恋の少女とのファーストコンタクト。 当時、中学3年だった俺…

ベースを弾く女子大生の話です。 （キャッチコピーは八咫鑑さんから頂きました）

飛行機事故で父を亡くした「私」。 母に頼まれて蔵の掃除に向かった彼女が見つけたものとは……真相は、読んでみてのお楽しみ。

「背と腹、どっちだと思う？」 君がはじめて話しかけてきたのは、 中学三年の三学期、給食の時間だった。 どうして今更。 -------------------------…

雨の音のリズムが鼓動のように感じられるのは、傘の下が、ふたりだけの世界だからだと思います。 体温が、とても近いのです。 互いが生きていると実感できるほどに、呼吸による肺の収縮と皮…

充実した生活を送っていた真央に突然できたニキビ。どうにもおかしなそのニキビが巻き起こす結末とは。

たらたらした腹へり少女の小話。 あなたは授業中何を考えていますか？ 「青春のリアル」応募作品。

読み手に解釈を任せたインスタントなフィクションです。 ピース又吉さんのYouTubeにて紹介されたので、調子に乗ってここにもあげてみます。

カナダのオンタリオ州 州で最古の州立公園 いつも地元の名士のジェシーとエドガーは昼下がりに公園に散歩に訪れていた 二人は幼い頃から犬猿の仲だった 池に一羽の白鳥が飛来した…

ふと頭の中に浮かんだ話のメモみたいなところです。いつか時間があったらこれの話を長々作ってみようと思いまする。