文学界でもっとも有名なあのセリフをモチーフにした、瑞々しい一篇。会話劇がとても自然でリズムが良く、声優さんの声でしゃべっているのが聞こえるようだった。そしてきゅんとする。月がモチーフではあるものの、彼らは陽の光を浴びて生きている、ぴっかぴかの青春。うらやましい。前後編で互いの視点になっている構造がもう少し生きると、もっと良かった。