バカモン

殺しの仕事をしながら惰性で生きていた啓二は、意図せず殺害した女性の娘・雫を保護する。 互いにつかず離れずの距離を保ちながら、暗殺者と少女、奇妙な組み合わせの二人の生活が始まるこ…

殺し屋の香里ナオは、人を殺める仕事に心を病んでいた。 そんなある日、彼女は同業者の屋川アカネと出会う。 (追記:本作を一から書き直した改訂版を『homesick revol…

大学卒業を目前に控えた一九八六年の春休み、著者は親友の美羽と共に、当時『ベルリンの壁』で分断されていた西ベルリンと東ベルリンを訪れた。東欧諸国に民主化の嵐が吹き荒れる三年前、東西…

テロリストたちに襲われる五十代の男、辰馬は三分以内に制圧しなければならなかった。

彼は大きな野心を抱く若いギャング。ある日、彼は組織のボスから大きな仕事を任される。裏切り者の抹殺。彼は銃を片手にターゲットのもとに向かうが……。 第一回大暴力小説大会参加作品。

　とある〝「ねえ、覚えてる？」から始まる物語〟の短編コンテスト応募作だったものです。 　ちょっと大人の恋もある、ハードボイルドなお話。 　ベタなシチュエーションではありますが、オ…

「自由とは、どんな味がするんだろうね？」 領土侵攻における、ある家族の話。

以前書いた『小鳥たちの宴はまだ先で』の前日譚です。 こちらだけ読んでいただいても差し障りはありません。 別のサイトに上げたものをこちらにも上げてみました。

「幽霊」の雪代は、国家に雇われた工作員である。ある日、任務のために訪れた公会堂で、雪代はとある青年と接敵するが……

ホウとハン。半端な極道者が夢見た未来に、二人は居た。 しかしいつしか亀裂が生まれ、男たちを引き裂く。 香港ノワールにリスペクトを捧げたハードボイルド短編です。

何かを変えたい僕と、それを否定する彼女のバーでの一件。

おくとりょう様の自主企画　同題異話 5月号 「叫んで五月雨、金の雨。」参加作 １９６０年代の南米ブエノスアイレス。 俺と相棒の江崎は情報屋のマイクから誘いを受けて、ナチスの隠し…

当初ガンアクションの習作として1話のみ書きましたが、全3話に変更し、短編としてまとめました。 初のガンアクションなので色々おかしなところ、変なところもあると思いますが、読んで頂…

　「体を強く打って死亡」という表現は、遺体が原型を留めていない状態を指すらしい。 　隣の県のとある小学校の近辺で、そうした状態の子供の遺体が発見されているという。まるで高所落下…

ジャパニーズマフィアに愛用するバイクを盗まれた女子高生　伊達邦子。バイクを盗んだ人物は組長の息子だった。彼女はGPSでバイクの居場所を追跡し、復讐を開始する。

マッケンジー・スミスはシカゴで鉄砲店を経営するガンスミス。今日も様々な人が銃を買いにやって来ます。

指定暴力団山田組組長、山田太郎を訪ったのは、殺人罪の刑期が明けた元チンピラ、眞壁俊樹だった……。 というところから始まる短編ノワール小説、謎解きミステリ風味を添えて。 二晩占二…

高校受験を終えた中学三年生女子、北原（きたはら）麗央那（れおな）は中華風の異世界に転移してしまう。 ガリ勉して得た知識を上手く活用し、転移先の小さな村やその後に行く後宮で一目置か…

生きながらえたことは幸せだったのか。 どうせ助からないのなら。

軍政下のミャンマーに降り立った私は、見るからに堅気ではない一人の日本人男性と出会う。人身売買、売春、性愛と暴力。第５回偽物川小説大賞参加作。

架空アメリカで元家なき子の少年とイカれたスナイパーが殺し屋をやっている話　ストックのない息抜き連載なので不定期更新でした　なんとかなった〜 元ネタ→アンダードッグ 　https:…

「空を飛びたい！」 幼い頃から、青空を自由に飛ぶことを夢見ていた女の子。 ある日、ひょんな出来事からパイロットとして飛行機に乗り込み、ついに憧れの空に飛び立つ！ 彼女の前には…

元ボクサーのヤクザと元プロレスラーの無職、ろくでなしどもがルール無用の地下格闘技場で因縁の決着を付ける。自主企画【ぶっちぎりの最強VS最強】に寄せました。

近未来のロシア・サンクトペテルブルク。衰退を始めたロシアン・マフィアのメンバーであるボリスは、ある一人の女性と出会う。彼は運命の狂いを自覚しつつも、引き返せない深淵へと足を踏み入…

陸上自衛官である赤沼浩史（あかぬまひろし）は、とある事件で活躍し戦いの才能が露わになったことをきっかけに、世界の裏側を知り戦いへと身を投じた……。 しかし不毛な争いを経験し、もが…

二〇二〇年七月四日。 シドニー・オペラハウスでの伝説的なライブを終えた直後に、世界的アーティスト「ハルコ・ミヤカワ」は急死した。 翌年二〇二一年、新聞記者・奥村剛男は新聞記者をや…

「因習村座敷牢人外青年祭」によせて書きました。ジャンル迷子になりました。

男は語る。とうとうと語る。血に酔い、血に溺れた者共の破滅について。捧げられた血の犠牲について。 因習村座敷牢人外青年祭参加作品。

できるだけの日常を連ねたいと思います

4人の男女は男との間に取り決めを交わしていた。 1．他人に悟られない 2．仕事の手段は問わない 3．事件性を残さない 4．詳細は事が終わるまで明かさない 令和の札幌で蠢く、悟…

　殺し屋である彼女は、組織を裏切った相棒を追って、遠い町までやってきた。なぜ相棒はあんなことをしでかしたのか。彼女はそれを知ろうとするが……。 　殺伐感情戦線参加作品。はじめて…

時は二十一世紀。時代の代表は二つ。 まずひとつ。一周回って到来した犯罪抑止の懸賞制度。“賞金稼ぎ”と“賞金首”。 もうひとつ。幼き日に誰もが夢を見た“空を自由に飛べる翼”。 世…

　２０７０年代近未来のアメリカ。 　妻子を何者かによって殺され、自身も頭部に銃撃を受けた男ゴメイサ。 　幸運にも一命を取り留めたゴメイサは自分を襲い、妻子を殺した人物を探し出し…

　２２世紀後半。 　選ばれた富裕層は自らの安全と権利を守るため『オーバー』と呼ばれる特区を形成。それ以外の地区を『アンダー』と呼び、管理するようになる――。 　混迷を極める世…

バイオリニストの父と、作曲家の母に愛され、プラハで平和に暮らしていたセルビア人少年、コヴァーチ。 弟一家を助けたいと言い出した父について、コソボ紛争が停戦中の祖国セルビアへ向かう…

それは1992年つまり30年前のことじゃった 1989年という激動の年をそれぞれの職場(修羅場)で迎えた新婚夫婦 こんなに長い休暇は今後とれないかもと、旧東欧に行く先を決めた …

　悪の坩堝のような都市、夜柝市。そこで日々を生きるロクデナシの姉妹——犯罪者まがいのパパラッチである姉、江川崎。カルト教団の巫女として生まれた取り立て屋の妹、八島。 　建設会社の…

回転式拳銃、または輪胴式拳銃。構造は比較的単純、フレームに強度があり、威力の高い弾を撃ち出すこともできるが、装弾数では自動式拳銃に大きく劣る。自動式の進歩により、拳銃としての第一…

気まぐれの極致にいる作者が、これまた気まぐれに更新する詩集。取り上げる題材も作品ごとに結構バラバラ（一部連作や類似モチーフ有）。 下に行くほど制作時期も最近になっていくはず。 …