有木珠乃

私が小学一年生の頃に、我が家にやって来た愛犬。 十四歳、という大往生でこの世を去りました。たくさんの思い出は、今でも宝物のように家族で語らっています。 しかし、その九年後、意外な…

エミリア・ザイーリ公爵夫人が前世の記憶を思い出したのは、旦那様が愛人を屋敷に連れて来たいと言った瞬間だった。しかも、その愛人のお腹には旦那様の子がいるという。 本当なら、そんなこ…

時々、無性に語りたい、叫びたいことを書く。そんなエッセイです。いつまで続くか。もしくは突然削除するかもしれません。

ヘイゼル・ファンドーリナ公爵令嬢と王太子、クライド・ルク・セルモア殿下には好きな人がいた。 しかしヘイゼルには兄である公爵から、王太子の婚約者になるように言われていたため、叶わ…

リリア・サビルースは一国の王女としてこの世に生を受けた。と同時に、夢見の精霊ルートリの愛し子にされてしまった。 そのせいで、父である国王と母である王妃とは違うエメラルドグリーン色…

【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語、参加作品です。 卒業が間近に迫った高校三年生の春。 急いでいた私に声をかけたのは、果たして人だったのか。 ※体験談です。

アベリア・ハイドフェルド公爵令嬢は「使えない」悪役令嬢である。 乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのに、最低限の義務である、王子の婚約者にすらなれなったほどの。 だから簡単に、ヒロイ…

リゼット・バルテは生まれつき魔力量が多かった。 強き魔術師になるだろうと周囲に期待され、来るべき戦いに備えてヴィクトル・マニフィカ公爵の婚約者となった。 しかし、リゼットは魔力量…

メイベル・ブレイズ公爵令嬢は寝起きが悪い。 それなのに朝方、突然やって来た婚約者、バードランド皇子に婚約破棄を言い渡されて……迷わず枕を投げた。 しかし、これは全てバードランド皇…

平安時代。中納言家の一の姫である彩姫には日課があった。夕暮れ時に御簾の外に出て、庭を眺めるというもの。 この日も、いつものように乳姉妹である、七里と共に眺めていると、一匹の狐が迷…

恋に恋する少女、マリタ・ベルネーリ伯爵令嬢は失恋をして、その傷心を癒すために領地で静かに過ごしていた。 けれど、ずっと首都暮らしをしていたマリタにとって、領地生活は退屈で仕方がな…

王妃候補に選ばれたデルフィーヌ・グラヴェル公爵令嬢は、ある日お茶会にて、もう一人の候補、ミュゼット・コルネイユ侯爵令嬢に毒殺されそうになる。けれど何故かミュゼット嬢を陥れるために…

ドニ・デーゼナー公爵に突然呼び出されたルエラ・レビ子爵令嬢。 身に覚えも、さらには面識もない公爵様からの呼び出し。 ドキドキの末に聞いた言葉は「契約結婚をしてほしい」というものだ…

ルフィナ・マクギニスは猫憑きである。代々マクギニス伯爵家の女性は猫に憑かれて生まれてくるため、長女であるルフィナも例外ではなかった。 マクギニス伯爵家はこの猫憑きを逆手に取って、…

突然乙女ゲームのヒロイン、マリアンヌ・カルヴェ伯爵令嬢に転生してしまった。 それもゲームが始まる六年前に！ 確かこの乙女ゲームは、ヒロインの父親が亡くなるシーンから始まっていた。…

アカデミーの学生であるアニタ・コルテスは、突然養父であるコルテス男爵に呼び戻される。 それもルシア・ディアス公爵令嬢の家庭教師として、公爵邸へ行ってほしいとのこと。 一介の学生で…

「ルフィナ・マクギニス。婚約を破棄させてほしい」 妹のデビュタント会場で、ルフィナ・マクギニス伯爵令嬢は、婚約者であるイザイア・フォルミッリ侯爵令息に婚約破棄を言い渡される。 …

高校二年生になった小宮百合は、四月から塾に通い始める。 梅雨に入ったばかりの六月。突然、塾の駐輪所に置いておいた自転車の籠に、青い朝顔が入れられていた。 それを皮切りに、塾に行く…

余命三ヵ月を受けて死んだ私は、なぜかカティア・イーリィ伯爵令嬢の体に入っていた。それに慣れる間もなく、求婚書を送り返してしまう。その相手スティグ・ギルズ伯爵令息は、カティアの幼な…

「大事な話がある」 平民となったジェシー・ソマイア元公爵令嬢は、幼なじみのロニ・マーシェル元公爵令息から何度も聞いた台詞の後、その答えを聞くことなく、突然五年前に回帰した。 場面…

高校の卒業式を控えたある日、河野雪は突然、母親から「彼氏を作りなさい」と言われ、一人暮らしをすることになる。 新しい場所で、一人暮らしに大学生活と、心身とも疲弊していた雪は、バス…

買ったばかりのお気に入りの傘を盗まれた先崎円は、下駄箱の前で怒り心頭していると、隣の席の堂林晃人に声をかけられる。 一緒に盗られた傘を探してくれるという。 傘は見つかったが、取り…

前世の記憶を持ったまま異世界に転生したアンリエッタ・イズル。 ある日、家の近くで倒れていたマーカス・ザヴェルを助けたことによって、この世界が、生前に読んでいた小説の中だと知る。 …