冒頭、ルフィナが厳格な母親アルベルダに一歩も怯まず、気持ちをまっすぐ伝える姿に、惹き込まれました。
「彼女は芯の通った強い女性だ」と。
しかし強いばかりでなく、年相応に悩んだり嫉妬したり、ネコのように気紛れだったり。いろんな面を持っていることが、ルフィナの魅力だと思います。
またこちらのお話は、たくさん出てくるネコたちも主役だと思います。
ルフィナに憑いている幽霊ネコ・ピナをはじめ、王城ネコや諜報ネコが人間に代わって動く様は、どこかコミカルで愛らしい。
しかしやはりネコ。なんでも思い通りとはいかないところが、また素敵なんです。
そんなルフィナとネコたちの前に現れるのが、「犬属性」の騎士様とくれば、気になりますよね?
ぜひ読んで確かめてみてください!
猫憑きのご令嬢ルフィナと忠犬と呼ばれている騎士団長カーティスが繰り広げるボーイミーツガールのストーリー。猫がつないだ二人の心境を丁寧に描写しながら物語が進行していく様子は、読んでいてほっこりするものがあります。
二人の視点で進行していきますが、話区切りで切り替えを教えてくれるのはgood。個人的に〇〇視点と書いてくれているのは事前に〇〇の視点なんだなって切り替えられて断然読みやすいと思う派なのでありがたいです。
物語の進行についてはは二人の心情を深堀しながらゆっくりとすすんでいくため、普段読み慣れているファンタジー系なろう物と比べたら大分スローテンポですが、二人とピナのチャチャ入れがいい味を出しています。それと今回の仮面舞踏会の話、王室関連の話を聞いていると裏でなにか動いている感があり、おそらく何やら問題ありと推察します。
猫を使った謎解きとかあるのかな?
二人の心情に感情を揺られる描写もあり、素直に面白い作品だと思いました。個人的にかなりおすすめの作品です。
🌟現在15話まで読ませていただいています