夢見の精霊ルートリに愛されし王女・リリアは、父母と異なる容姿のせいで不義の子として劣悪な環境下に置かれていました。
しかし、精霊ルートリから得られる予言は絶対であったため、不義の子として疑われつつも王族として扱われます。
そんなとき、ルートリから結婚適齢期ということで、国王と王妃にリリアの結婚相手を探せという助言を予言という形で与えられます。
そこで現れた、ノエ・パルディア公爵令息はリリアの幼なじみで彼女にべた惚れ・溺愛・盲愛!
国王や王妃、リリアを狙うラーキンズ公爵家との様々な問題を解決に向かわせようと奔走し、そして最後は……。
という筋書きですが、個人的に好きなのはリリアとルートリとの関係の変化と、リリア自身が自らを見つめ直すところ。そんなリリアを支えるのは、もちろん幼なじみのノエです。
3人の関係性は慈愛に満ち、大変な身の上であるリリアが救われていく様子は、読んでいて心洗われます。
是非、ご一読ください。
ヒロインが好きすぎて、そんな事までしちゃうんですよね
幼馴染って良い響きですよね。割と憧れる方も多いのではないでしょうか。
この精霊に愛されたハズレ王女も、副題にある通り、幼馴染からの溺愛がメインとなります。
しかし、ハズレ王女と称される主人公――リリアは、幽閉されている身。幼馴染との出会いも幼い頃で、長い間疎遠になっていた。
しかし、読み進めていくと、あれ疎遠だった筈なのになんでそんな事まで?
あ、それ……ストーk……あ、情報収集ですね。ものは言いようですもんね。
ちょっと(?)狂気を感じるも、それも全て愛。疎遠になっていた間に長年降り積もった想いが暴走したかのような溺愛。とくと堪能して頂きたいです。
夢見の精霊ルートリの愛し子として生を受けたリリアを待ち受けていたのは、母親である王妃からの冷遇。本来は持ちえない愛し子としての資質と両親とは違う髪と目の色が原因で、王妃が周囲から不貞を疑われたせいだ。
実の母親から疎まれ、離宮に押し込められたリリアを影ながら見守っていた者がいた。四大公爵家の一つであるパルディア家の嫡男、ノエである。
彼の家は風の精霊ウェルディアと契約している一族で、その力によって王国中の情報を網羅している。そう、外の世界から徹底的に断たれたリリアの離宮だろうと、ノエには全てお見通しなのである。
精霊の力を存分に使ったストーカー……いや、溺愛ヒーローであるノエの言動に終始楽しませていただきました。リリアと同じく「ナニヲイッテイルノ?」と何度言わされたことか……! 隔離されていたせいで世間に疎く天然なリリアだからこそ受け入れてくれた過剰すぎる溺愛に完敗です。ノエ、絶対幸せにするんだぞ……!
精霊との契約を題材にした世界観ならではのワクワクもあり、人の業や思惑が複雑に入り組んでいるのも本作の魅力の一つです。そもそもなぜリリアはルートリから愛し子に選ばれたのか。その謎を何も知らない彼女と一緒に紐解いて行けば、きっとノエの存在がかけがえのないものに思えるはずです。ぜひ、ご一読あれ!
ヒロインのリリアは、一国の王女として生まれたが、それと同時に夢見の精霊ルートリの愛し子でもあった。それゆえに、両親である国王と王妃からは冷遇され、周囲の人々からも疎まれることとなってしまう。
しかし、リリアはかつての幼馴染であるノエと再会を果たすことで、不遇を受け続ける運命を塗り替えてゆきます!
ヒーロー、ノエのリリアへの溺愛っぷりは非常に深く、時たまおかしくもなってしまいますが、最高に素敵なラブロマンスとなっております!
慎ましくも、健気にノエからの溺愛に応えるリリアも非常に可愛らしく、魅力的です。
また、世界観も壮大で、世界の鍵として登場する精霊たちも魅力的なキャラクターばかりです。その能力の使い方も、非常に面白い形で表現されています!
たくさんの方々にお読みいただきたい、素敵な溺愛もの、最高のファンタジーです!
そして最後に。素敵な物語を生み出してくださった作者様。
最高の物語を拝読させていただき、誠にありがとうございました!