慈愛に満ちた溺愛物語

夢見の精霊ルートリに愛されし王女・リリアは、父母と異なる容姿のせいで不義の子として劣悪な環境下に置かれていました。
しかし、精霊ルートリから得られる予言は絶対であったため、不義の子として疑われつつも王族として扱われます。

そんなとき、ルートリから結婚適齢期ということで、国王と王妃にリリアの結婚相手を探せという助言を予言という形で与えられます。
そこで現れた、ノエ・パルディア公爵令息はリリアの幼なじみで彼女にべた惚れ・溺愛・盲愛!
国王や王妃、リリアを狙うラーキンズ公爵家との様々な問題を解決に向かわせようと奔走し、そして最後は……。

という筋書きですが、個人的に好きなのはリリアとルートリとの関係の変化と、リリア自身が自らを見つめ直すところ。そんなリリアを支えるのは、もちろん幼なじみのノエです。
3人の関係性は慈愛に満ち、大変な身の上であるリリアが救われていく様子は、読んでいて心洗われます。

是非、ご一読ください。

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