概要
花を置くのは嫌がらせか、変質者か
高校二年生になった小宮百合は、四月から塾に通い始める。
梅雨に入ったばかりの六月。突然、塾の駐輪所に置いておいた自転車の籠に、青い朝顔が入れられていた。
それを皮切りに、塾に行くたびに置かれる花。
気味が悪いと思いながらも、百合は両親や塾、警察にも話さなかった。
事情を唯一知っている、同じ塾に通う常盤冴にも促される。
それでも踏ん切りがつかなかった百合は、久しぶりに家族で遠出をする車の中で流れるラジオで、両親に打ち明けることに。
梅雨に入ったばかりの六月。突然、塾の駐輪所に置いておいた自転車の籠に、青い朝顔が入れられていた。
それを皮切りに、塾に行くたびに置かれる花。
気味が悪いと思いながらも、百合は両親や塾、警察にも話さなかった。
事情を唯一知っている、同じ塾に通う常盤冴にも促される。
それでも踏ん切りがつかなかった百合は、久しぶりに家族で遠出をする車の中で流れるラジオで、両親に打ち明けることに。