ミズキ

大切な男の死に、私は一滴の涙も流せなかった。 私が執着にも似た感情を向けた男、俳優の原田たいちが ある日突然死んでしまった。 彼は私の全てだった筈なのに、今日も私は生きている。…

【書き出しを『知っているのはこの空だけ』という一文で始めてください】というお題に応えて書きました。

　カクヨムweb小説短編賞2022及び、カクヨムコン8にて短編特別賞を受賞することができました。本作をお目に留めてくださった皆様、温かいお言葉で応援してくださった皆様、そして選考…

帰りのバスで、隣同士。貴女はなんにも知らないままでいて欲しい。 ──────────── 【他掲載先　※敬称略】 ─ 【文学賞参加実績】 カクヨムWeb小説短編賞202…

限界集落に移住した高齢夫婦が、キツネとタヌキと同居して、４人で一緒にパンを焼いて食べます。 現実は厳しいことばかりだけれど、ほんのささやかなことが幸せだと感じる瞬間はきっと誰にで…

こんどは普段から仲良くして下さっているゴオルド先生が参戦されました！ やれ！　と言っている？ 創作の神が、出番だ！　と背中を押している？ https://kakuyomu.jp/…

雨蕗空何（あまぶき・くうか）さんの企画に参加させていただきます。 お題は、「この魔法はあと十秒で解けます。」 小学生の女の子が、学校で魔法の言葉を習いますが……。 悲しい話です…

私が生まれ育った福岡のとある村では、「子供が山道を通るときは、紫のハチマキをつけないといけない」という決まりがありました。 夏休み中のある日、川で水遊びをしていたら、年下の子が…

【はてなインターネット文学賞　大賞受賞作品】 古文×現代×ファンキーな御伽草子。 誰もが知るあの古典作品が、令和のネット社会に蘇る！ 2022/11/5 追記： KADOKA…

◇2023/12/22「カクヨム甲子園2023」【ショートストーリー部門】大賞受賞しました！ 深く迷霧の立ちこめる山岳。 山間にひっそりとたたずむ小さな庵に、妻とともに戦乱を避…

小説を書き始めてから、かれこれ10年以上経つ。 バリバリ理系の私が、公募やWeb小説、読書を通じて思うことを、つらつらと書き連ねてみる。 きっと、なんだかんだで、一生小説を書い…

飢饉によって身売りされた少女・おちよは、身売り先の村で殺害され、死体の灰は桜の木に撒かれた。 およそ200年後、霊として現世に留まる彼女の元を神職の男・金朗が訪れる。 おちよは…

学生時代に興味本位で受講していた民俗学のノートを見返してみたら、「決して名前を呼んではいけない神」の名が書いてありました。 もし呼べば、災いが降りかかるのだそうです。 この…

毎晩お祈りをする小学生の女の子。 彼女が祈るとタリエル決済を使ったことになり、毎月27日に何かが誰かに支払われる。 少しずつ明らかになる異常な世界で、彼女は最後に世界の崩壊を祈…

少しずつ荒廃していく小さな町。お年寄りのほとんどと、大人の男たちは、いつの間にか消えてしまった。残されたのは、女と子供と動物だけ。 アメリアと僕は、最後の列車に乗るために、駅へと…

僕の育った実験コロニーは、ある日、ウイルスによって汚染され、逃げ場を失ってしまった。仲間からはぐれ、独り取り残された僕は、ひとりの老人に匿われて、先輩の助けを待つことになる。 人…

海の真ん中に浮かぶ、水のない島。 その空には、魚の骨が繋ぎ止められていた。 その島に調査で訪れたジュールは、ガイドの男に島の伝説について話を聞いた。 ジュールの祖母につながる、島…

父の死をきっかけに十数年ぶりに訪れたふるさとは、 どこか懐かしい風がそよぐだけの、知らない土地でした。

母親が再婚したことによって居場所がなくなったロベルトは、騎士の家系でもないのにかかわらず士官学校に通うために王都マイアに向かう。道中に出会った騎士、同室になった聖騎士を目指す少年…

ちょっと変わった成人姉妹の話です。ゆるい会話です。 カップ麺、椎の実拾い、ゆるゆるのスカート。そういった小さな記憶が、年を重ねることで、懐かしい思い出になるのです。

第13世代クローンの少女セイアは、図書館で自分の記憶データの異変に気づく。 一方、図書館で出会った「彼女」は、何年もセイアの訪問を待っていた。それでいて、セイアの訪問を何よりも…

私に十代の頃があったなんて信じられません。けれど、心のどこかは今もまだ十代のままでいるような気もするのです。 経年劣化で消えたもの、まだくっきりと残るもの、それらをいかすみリン…

親が失踪し、祖母宅で暮らす高校生の八重子には幼馴染みがいた。 結衣もまた親がなく、たびたび八重子の部屋に侵入してきては物を盗んでいくのだが、結衣の両親がいなくなったのは自分のせい…

私の本音語りです。 皆様とのご縁に感謝して(*>ω<*)

日々、酸素と結合して、錆び付いていく人生。 呼吸するごとに酸化は進む。

　ただ思いつくままに思考を巡らせていく様子を書き綴っただけの作品。 　面白いかどうかは……わからない(ﾟДﾟ;) 　フィンディルさんの「あなたの小説の方角はどちら？」と言う自主…

漫画原作コンテストで受賞したけど佳作だった！ 「佳作」とは、コミカライズするような、しないような、そんなふわっとした感じなのだった……。 エイプリルフールは何を書いてもいい…

「アンラッキー７コールって知ってるか。その電話がかかってきた人間は失踪するらしい」 川村から聞いた話が、まさか自分の身に起こるとは思わなかった。

承認欲求と自己顕示欲にまみれた甘エビは、 「マッチョになってみませんか」と ブッコローにオファーのメールを送ったが……。

『ちいかわ』を愛してやまない私の備忘録です。 いろんなことがあったよね。思い出はちいかわとともに。

図書館で借りた本を濡らしてしまい、 ぐにょぐにょになった状態で返却する男。 謝罪もなく、まったく悪びれない態度に、 司書はぶち切れたが……。 そのとき、１匹のエビがマッスル・…

出張先のホテルで、身支度を整えていたら、同僚の彼女がなんかあざといことをしてきた。 ※念のため「性描写あり」にチェックを入れていますが、あくまで念のためです。 こちらは…

性差別と性犯罪をなくすために、 我々は性別そのものを放棄した。 それが正しいと＜核＞が言うのだから、間違いない。

誕生日プレゼントは「お人形がいい」と娘は言った。

欲望のままに生きるヒット＆アウェイな美女と、 沼におちていく男たちの話。 こちらはカクヨム文芸部公式自主企画用のものです。

地味めだった子が大学デビューし、遊び人の毒牙にかかって抜け出せない話。タグが地獄。 ※「性描写あり」にチェックを入れていますが、直接的な表現はありません。一部の用語がひっかか…

中学生の私は、エレクトーンの先生から厳しくも愛のあるレッスンを受けていた。 進学にともないエレクトーンをやめ、社会人になったとき、先生は私に二刀流を授けてくれていたことに気づいた。

貴族令嬢のスウミは、愛人の子であることに引け目を感じ、人付き合いを避けていたが、第一王子の味方となるよう強要されてしまう。 その上、父の借金が判明し、１年後までに返済しないと借金…

人間じゃなくても仕事がつらい！ 無駄な仕事って嫌だよね～。 ※フィクションですので、現実の図書館の管理システムとはちょっと違うんじゃないかな？　と思います。

ユリアナ・ファランドール、十六歳。女学院に通う義足の少女に、ある日突然国家反逆罪の疑いが降ってくる。美貌の軍人クラエスによって帝都クテシフォンに連行されることになるが、事態はそこ…

九州北部の昔話『鷲の卵』をベースに書いています。 父親の言った冗談のせいで、蛇と結婚することになった娘は、 このままでは命を落してしまうという。 父親は娘を救おうとして、占い…

小説家の教授から「まじめな学生は薄っぺらい」と言われたのを機に、女子大生だった私が「薄っぺらい人間って何だ？」と考えたときの話。

無職でヒマだな！　特にやることもないので家庭菜園を始めたら、ハチに懐かれました。 独身女性による、ハチとの交流録です。

無関心な親から愛されず、親子逆転して育った十字架を背負う若者たち。 これは生きづらさを感じていた原崎くんと私の話です。

なんの脈絡もなく自分の話をします。一話完結の短編集スタイルです。 転職や引っ越しの多いダメダメ～な人生なので、いろんなところでいろんな経験をしてきました。 夜の街の不動産屋で働…

拉致された元軍人の中村涼子は、犯人の提示する人物リストの中から「生存者を選んでください」と要求されたが――。 【閲覧注意】倫理的に問題のある描写があります。

　料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテストにて、カクヨム賞受賞することができました。 　応援してくださった皆様、ありがとうございました。 　パワハラ上司のせ…

ときどき首から血のにおいがする女の子の話。 世界に馴染めないということと、ややオカルト？な話です。 ※2022年７月15日　改稿しました。 けっこう変えていますので、過去にい…

猫の手を借りて墜落を免れた旅客機は、バナナの茂る孤島に着陸した。 それから２カ月後。バナナだけで生活し続けた機長と乗客たちと猫ちゃんは、お肉食べたさにちょっとどうかしてしまうのだ…