十二水明

魔法使いと一人の弟子の物語です。 短編をぱらぱらと書いたものです。 読んでくださった方が温かな気持ちになったなら幸いです。

片想いはいつも。 切なくて苦しくて、残酷なほど優しい。

寒い朝は早起きがつらいですね。 体温を保ち、なんとか暮らす、我ら生命への賛歌です。

５年間、不眠不休で働き過労死したカナタ３８歳。 オッサンのまま転生したものの勇者村で晴耕雨読の気楽な生活をしていた。 突然、村長に呼び出され竜王討伐を命じられたその理由は……？ …

夏休み、父の実家に帰省した１０歳の山瀬駆（やませかける）。裏山でカブトムシを採るのを楽しみにしていたが、父は一人で山に行ってはいけないという。退屈していた駆は、縁側で白い羽のカブ…

「白い悪魔」と恐れられる狼獣人の公爵のもとへ、人身御供（生贄）同然に嫁いだ貧乏男爵令嬢のヒロイン。初夜、震えながら彼を待っていると、現れた彼は低い唸り声を上げて威圧してくるが………

飼い猫のニャーゴが、森から持ち帰った小さな動物の話。

猫は私にとって忌避すべき存在でありながら、人生の節々で必ず寄ってきました。台風の夜に泣きながら追いかけてきた子猫、捨てられても帰ってきたシャム猫、孤独な部屋を巡回した放し飼い猫、…

母に連れられて行く美容院。遊んでくれたお姉さん達。道路を挟んで隔たれた二つの街。夏の蛍。 「車、来てないね。優くん、行くよ」 手を引かれて小走りで、母に禁止された道路を渡って寂し…

　街の中で再会した2人。かつて恋仲同士だった2人の間は、意外にも会話がはずんでいた。 　今ではお互いに別の幸せを掴んでいる中で、2人は何を思い、何を話すのだろうか。 　水…

骨董市で古びたオルゴールを手にした出版社勤務の蔵田空良。旋律「白百合の祈り」を奏でるたび、彼は他人の記憶を追体験する。戦後の母子、病床の少女、結婚式の新婦――音色は人々の祈りを宿…

自分の言葉で詩を作ってみたくなりはじめました。不定期更新です。

もうすぐ待ちに待ったゴールデンウィーク。授業が終わり、いつものように帰り支度を始めた高校生のトーヤは、ある違和感に気付く。

　お姫様抱っこ、ヘビー・フィーバーなど、クスッ、と笑えたり、えっ、と驚いたり、ぽわん、としたりする日常ショート。

　ひと昔まえの、船のトイレでの出来事です。いや～、まさかあんなことが起こるなんて。船のトイレならではの怖さ。あなたはこの話で、怖がってくださるでしょうか？　それとも……

真っ白で、かつ色鮮やかな記憶。 まだ太陽があった頃の記憶。

＊気まぐれに更新します。 ＊完結はしません。

　エブリスタで開催の【月夜の遭遇　短編コンテスト】にて、ピックアップルーキーに選出されました。 　主人公は吸血鬼の女の子。 　純血の吸血鬼の血を絶やさぬため、幼い頃に許嫁を…

ここに記されているのは、人類の新たな転換点の元凶となった二つの出来事。 一つは、量子コンピューターの発展形で、仮想現実のシミュレーションシステム――「ラプラスシステム」 もう一…

1分で読める創作小説2025 参加作品。

「怖くてコワクテキな敵」と「アイルランド民俗×日本民俗」が織りなす、最恐の物語。変幻自在の“寄生する怪異”の実態を委曲に知りたくば、見るは法楽、恐るるなかれ！ ＊この作品はフィ…

幼馴染のユーリから「16歳の誕生日を迎えたら、冒険者になって村を出る」と突然告げられたラナ。 それならと自身も冒険者になる事を決意し、訓練を始める。けれど、残された期間は1年余り…

魔王ダムアスは勇者に敗れ去ったが、女神により記憶と能力を封印され、また、慈愛の心を植え付けられた人間の赤子として生まれ変わった。 「カインド」と名付けられたその子は、優しい青年へ…

日々思うことを綴った短歌連作です。

世界から「風」と「匂い」が消えた。 それは、人々が“感じること”をやめた時代の始まりだった。 匂いで記憶を読み取る旅人リュカと、 世界の呼吸を診る観測者オルウェン。 二人は、無…

病室で眠り続ける少女・あや。 意識が薄れていく中、 ふと目を覚ますと、そこは懐かしい自分の部屋だった。 母がおはようと挨拶する。 ——もう一度、日常に戻れたんだ。そう思った。…

　孤独な老博士が、最期の希望として作り上げたロボットの少女。 　彼女が教えられた唯一のロジックは「許し」だった。 ​　博士の死後、街の人々の憎悪と暴力に晒され、ボロボロになりなが…

気づいたら人間に飼われていた吾輩。吾輩が街を歩けば、あまりの可愛さに貢物を持ってくるし、泣いている子供も黙る程の美しさ！ 可愛がるのはいいが、どうも人間は過保護すぎるのだ 早く自…

作者が、ウソの知識を思い付くままに、まことしやかに綴っていく枠です。 １話平均６００字程度。 どこから読んでも良いようになっておりますので、お気軽にどうぞ。

かつて怨霊と呼ばれた帝と、桔梗の姫。 誤解と悲しみによって引き裂かれた二人は、和歌に託した想いを残したまま別れた。 転生した今世で再び巡り会い、花と歌に導かれながら、閉ざされた…

ブラック企業で搾取され続けた主人公・鵜堂 形無は、異世界転移の際に"選択肢"が見えるチート能力［羅針盤］を手にする。 その選択肢は、枠の色によって未来を暗示する。 青枠は好転 …

【カクヨム金のたまご！いただきました！】 毎日何もせず、ただベンチに座るだけ。そんな自分を変えられないし、変えようとも思わない──。 学校をサボり公園のベンチに通いつづけ、入学…

Pixivより再掲。スカンディナヴィアの民話、ドラゴンになった王子「リンドブルム」の物語をアレンジした作品。 （方針変更により完結済み作品は1作ずつ掲載することにしました。）

気がつけば、そこは荒廃した日本だった。 少女は自分の名前すら思い出せない。 ただ一つ、ポケットに入っていた「生徒手帳」――それだけが、彼女に残された唯一の手掛かり。 手帳に書か…

　ワタクシの名前はアリスタと申します。こう見えても女神です。 　ある日、ワタクシは婚約者のメトロにデートに誘われました。 「大事な話がある」 　そう言われていたので、「いよいよプ…

生きることについてのおはなし。 同じ大学の同学部生のとある友人のことを 思い浮かべながら書きました。 拙い文章になってしまったけれど、 これが本音です。 ......できれば…

小学三年生の湊には好きな子がいた。湊は好きな子の気を引くために奮闘するが――。

短編集です。 1話あたり700字弱ぐらいで進めていこうと思います。 すみません。3話で900字を余裕で超えました…。 文字数は気にしないでいただけるとありがたいです！ ですので、…

志布志 幸子は、ひん曲がった性格をしている。 おまけにズル賢いし、うそつきだ。 そんな彼女が出会ったのは、寝たきりの少女、金子 美咲だった。 幸子がついたウソをきっかけとして、２…

神のいる泉に、迷い込む一つの魂。 生前、彼は何をしていたのか。そして、魂はどうなるのか。

老執事アルフレッドと老女主人のスミス婦人は、ロンドンに住んでいる。毎日決まったコースで散歩をし、買い物をする、何十年も変わらない生活。ある日、何かが変わった。それは、微々たるもの…

偶然、知り合った少女と楽しい交流が始める。やがてプレゼントのお礼と一本の線香花火を少女からもらう。 ※某地方新聞入選作品 ●原稿用紙❺枚弱物語の『ぬいぐるみ』は、約二十年後に…