身近な人間の死に直面した者の心理が、確たるメッセージとともに巧みに描写されていました。不器用故に大事なときに上手くコミュニケーションができず、それでも想い合っているから不器用な形でも大事なものは損なわれることはありませんでした。切なくも心温まる物語でした。
ヤボを承知でいいますと、多くの作家たちは創造した想像したキャラクターたちほども強く生きてはいないわけですよ。でもまぁそれでも、生きているのです。ならばそれでも生きていける程度には、世界というものは優しくできてはいるのです。物語に涙して一応思い出すとしてね。大変よろしいと思います。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(237文字)
大切な家族との永遠の別れ。 つらいですよね。 慰めの言葉も耳に入らないほどに。 最期のときに、十分に名残りを惜しめなかった彼女の救いとなったのは? そして彼女は、自分の夢をどうするのでしょう? 読んでみてください。