滝口アルファ

もう逃げよう。
逃げて逃げて逃げているうちに、
何かに突き当たるだろう。

傷心を素直な純粋な言葉で綴った詩です。

作者の「青い空」3部作の最後の作品。

外連味のない、背伸びをしない、
率直で純粋な文章に胸を打たれました。

春夏秋冬というものに、
改めて気付かされる秀逸な短編。

読者は、一度踏み込んだら、 言葉のビッグバンとも言うべき、 このラブコメを偽装した前衛芸術の作品世界から、 抜け出せなくなるだろう。 この作者にしか書けない、 独特の文体で繰り広…続きを読む

心の奥底から噴出するような 孤独が紡ぎ出す言葉たちに 胸を鋭く激しく揺さぶられる。 孤独だけど生きていくのか。 孤独だからいきていくのか。 作者は黒い黒い孤独の海を 漂流しなが…続きを読む

破調の短歌が多いのですが、
それがむしろ、
型破りな魅力になっていて、
短歌の世界に引き込まれていきます。

短歌という黄金の林檎の毒と蜜を
是非ご堪能あれ！

妖精の猫という発想が、
ユーモラスで面白い。
文章も磨きあげられていて、
無駄がない。

展開の秀逸な童話風短編小説と言えるだろう。

猫好きは必見！

文章に余計な添加物がなく、
サラサラと流れる清流のようで、
とても読みやすかったです。

妖精について、
改めて考えさせられる、
軽妙洒脱な「妖精」論です！

正統派かつ先鋭的な現代俳句でしょう。 句またがりなどを使いながら、 17音を守っています。読み心地いいです。 それぞれの俳句の最後に季語が表記されていて、 読者への細やかな気配り…続きを読む

SNSにまつわる、
ピリ辛の、
クスッと笑える、
現代川柳です。

サクサク読めます！

いきなり酸素原子に転生。 意表を突かれて面白い。 さらに水になったり、オゾンになろうとしたり、 展開も見事である。 結末もピタッと決まっていて、 間然するところのない、 転生短…続きを読む

あなたのお悩みに、
宇宙店主さんが、
アバンギャルドに、
答えてくれます。

どしどし、地球人のお悩みを投稿しましょう！

絶望や空虚が絡まって、
それなのに、
きらきらと輝いている。
若い感性が輝いている。

きれいな絶望を探している、
心に響く優れた詩集だろう。

悲しいとか
寂しいとか
虚しいとか
切ないとか
淡い負の感情を
淡い正の感情に変えてゆく
モノローグが心に染みました。

セピア色の写真のような物語です。

推しというものについて、 冷静に論理的に、 時にユーモアを交えながら、 書かれていて、 とても読みやすかったです。 推しという言葉が蔓延している現代へ 一石を投ずる評論集でしょう…続きを読む

母親と子供の
ほのぼのヒューマン系かと思いきや、
この作品に懸ける
作者の熱い初心に、
作者の創作への情熱に、
心打たれる物語。

ちょっと意表を突かれたり、 ちょっと微笑ましかったり、 ちょっと反骨精神があったり。 おそらく世界とは、 こういうちょっとの事で、 こういうちょっとの詩で、 出来ているのだろう。…続きを読む

死について考えることは、
命について考えることだろう。

読みやすい文章の中に流れる、
至極真っ当な意見に深く深く頷いた。

恋愛ものは、普段は読まないのですが、
作者の力量が優れていて、
さらさらと
ひしひしと
ズキズキと読めました。

「さよなら」は「逢いたい」の反語なのかもしれません。

主人公の僕のつぶやきが、
なぜだか耳に残る。
それはおそらく、
物事の核心を突いているからだろう。

アンニュイな雰囲気のただよう物語。

とにかく、 俳句のセンスが抜群にいい。 鋭く優しく大胆で繊細で、 玄人はだしとは、 こういうことを言うのだろう。 是非ご覧あれ！ 例えば、 金髪の少女よ銀杏ふるかぎり 水晶に封じ…続きを読む

1首1行書きのいさぎよさ。 学生さんの恋にもだえる 青春短歌集なのでしょう。 短歌形式で評するなら、 こんな感じでしょうか。 冷めているカルボナーラという恋をあたためようとす…続きを読む

まだ最初の4編しか読んでいないが、 鬼気迫るその文章力に感嘆した。 次々と物語が展開していくので、 飽きることがない。 いつのまにか読者は、 不思議な怪談の世界へ、 引きずり込ま…続きを読む

多様性という言葉に対する
小さな毒のような
微笑ましいエッセイです。
短文ですが面白い！

正直なところ、
私の読解力では手に負えないのですが、
超カオスな物語です！

ギャグ漫画のような、
前衛芸術のような、
超カオスな物語です！

一応、恋愛ベースのようです。

切れ味鋭い言葉の鍵盤の連打にうっとり。 青年が弾く、 激しく優しく熱く乾いた言葉のピアノソナタは、 いつまでもどこまでも響き続けるのだろう。 切れ味鋭い言葉の鍵盤の連打に微笑ん…続きを読む

1首目を読んだだけで、只者ではないオーラを感じる。 歌風は天邪鬼かつ気骨稜々かつユーモラス。 そのうえ短歌の韻律は恐ろしいほど滑らか。 読者はこの凄みに目から鱗の感動を覚えるだろ…続きを読む

死は悲しみに違いない。 なかんずく近親者の死は悲しみに違いない。 しかし、 その悲しみが心の中で昇華されたとき、 それは輝く翼に変わるのだろう。 ストレートな思いが胸を打つ、 …続きを読む

まず、タイトルの、 「呼び声は黄泉声」が韻を踏んでいて面白い。 物語が始まると、 聞こえてくる主人公を呼ぶ声。 その先にいたのは……。 そして明かされる主人公の過去とは……。 …続きを読む

あっと気付かされたり、
ふふっと笑わせられたり、
はっと驚かされたり。
こっこれは、
おっ面白い。

最初はただのほのぼの系の蝶たちの物語と思うだろう。 ところが、 後半からラストにかけて、 美しい螺旋のように展開していくところが素晴らしい。 レトロな要素も加わって、 読み心地…続きを読む

現在の地球ではハローワークと呼ぶようになった、 宇宙の職安に勤めているらしいミユキ。 おお、どこの職安にいけばミユキに逢えるの？ おお、どこの職安にいけばミユキの毒舌が聞けるの？…続きを読む

カクヨムからの「骨」という難題に対しても、
作者は天衣無縫な言葉でさらりと身をかわす。

美しく舞い上がる言葉のきらめきに幻惑される。
ああダイヤモンドダストのような言葉の世界。

綴られた言葉たちが 静かに発熱しているのだろうか。 作者の力強く繊細なエッセイを読んでいると、 心身ともにあたたかくなる。 そしてエッセイを読み終わると、 少しだけ世界が薔薇色…続きを読む

これは面白い。
自分の小説がテスト問題になって、
それを作者自身が解いていく話だが、
着想も展開もユーモアも秀逸。
エンターテインメント性あふれる物語。
絶対、読むべし！

４通それぞれの手紙が、 それぞれの音色を奏でて、 しみじみと心に染みる物語。 読了すると、 作中にも出てくる、 ショパン「幻想即興曲」のような、 美しくも悲しい余韻が薫り立ちます…続きを読む

とにかく不思議な文体です。 癖の強いエッセイですが、 いつの間にか引き込まれてしまいます。 作者は天才的な天邪鬼。 いやいや、 宇宙書店と名乗っていますので、 もしかして本当に宇…続きを読む

そうだったのか。 そういうことだったのか。 カクコンの読者選考の謎について、 詳細なデータ付きで知ることが出来ます。 本当は運営側がきちんと説明しなければならないことを、 作者…続きを読む

とにかく、着想がすばらしい。 後半で読者は一本取られるのだが、 ほほえましいオチなので、 読後感は爽やかな風が吹き抜けたような感じ。 これは秀作。創作論というよりはミステリー。…続きを読む

美しい対句。
美しい比喩。
美しい言霊。
美しい詩情。

いつまでも、
どこまでも、
きらめきを追い求める詩から、
目が離せない！

作者は消して背伸びをしない。
自分の経験に基づいた自然体の俳句を作る。
それは信念でもあり、哲学でもあるのだろう。
作者の紡ぐ、鋭く優しく深い俳句から目が離せない！

小説講座に通ったり、保育の場面をリアルに描いたり、 プロットを考えたり、腰痛に苦しんだり、 料理を作ったり、ウォーキングしたり、 ベビーシッターの資格を取ったり、 飼ってるうさぎの…続きを読む

次から次へと、
言葉の蝶が飛び回って、
楽しい異世界へ紛れ込んだかのよう。
いい意味で、
破天荒なエッセイです。
是非ご一読ください。

作者の叔母に対する嫌悪感が、
丁寧に鋭く描写されている。
あんぱんと芝桜。
こんなありふれた素材でも、
作者の並外れた表現力によって、
毒の利いた優れたエッセイになるのだ。

淋しくなったら、
ここへ来ればいい。
悲しくなったら、
ここへ来ればいい。
いつでも、
梢の小鳥のような
ハイテンションマシンガントークが、
強く優しく聞こえてくるだろう。

相手に謝られ続けると、
こちらが謝りたくなってくる。
その鋭敏な共感能力が感じた、
その一瞬の不可思議な時空を、
平易な言葉で綴った短編物語。

とにかく軽妙洒脱で面白いです。 核心をズケズケ言ってくれて、 胸が空く心地よさを味わえます。 ハチャメチャな文体に見えて、 計算されたかのような構成。 疲れた現代人にお勧めの スト…続きを読む

生きているということは、 孤独を感じることだろう。 生きているということは、 痛みを感じることだろう。 作者の鋭敏な感受性が捉えた、 永遠の欠片のような詩の言葉たちに、 読者の…続きを読む

とにかく学ぶことが多い創作論です。 近況ノートに 作品のURLを貼るという助言は、 効果てきめんでした。 カクヨムの初心者もベテランも 読むに越したことは無い、 いや読まないと…続きを読む

最新作では、
今日行われている、
大学入学共通テストに望む、
受験生のリアルな心の声を聞くことが出来ます。
1行詩みたいに面白い！

度肝を抜かれた。 ずば抜けた発想力がもたらす ユーモアと精錬された韻律に 心地いいほど度肝を抜かれた。 「短歌の秋」第3弾の投稿作品集の中でも、 5本の指に入る出来映えではないだろ…続きを読む