星のように増え続ける作品の中で、一つの物語を開く。その何気ない行為を「奇跡」と呼ぶ視点が、読み終えた後、自分がこれまで出会ってきた作品のことまで思い起こさせる。読んだ作品を忘れ、いつしか作者の名前さえ思い出せなくなることもある。それでも、出会った瞬間まで無意味だったわけではない。茶道の「一期一会」をカクヨムでの創作と読書に重ねたこのエッセイは、作品を届ける側の感謝であると同時に、読む側にとっても、目の前の一編を大切にしたくなる言葉だ。開いてくれたことへの「ありがとう」が、静かに心に残る。
もしSNSがなかったら、もしカクヨムがなかったら、もしカクヨムで作品を公開していなかったら、出会えなかった人たちがいる。その一期一会の奇跡を、丁寧に綴った珠玉のショートエッセイです。
たくさんの作品がある中で、自分の作品を見つけて読んでもらえること。そして、自分自身も心惹かれる作品に出会えること。どちらも決して当たり前ではなく、奇跡のようなことなのだと改めて感じました。作品を通して誰かとつながり、応援したり、感想を伝え合ったり……。そんな一つひとつの出会いが、とても貴重なものなのだと思います。作品との出会い、そしてそこから生まれる人とのつながりを、これからも大切にしていきたいと思える素敵なエッセイです。
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