概要
少女魚雷「廻天」沈没し八十一歳目なる基地の仔ら
これが、短歌の日常だ。
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- ★★★ Excellent!!!戦争という日常
「短歌の日常」という、
パラドキシカルなタイトルに惹かれました。
文語、旧かな遣い、正字、
この三位一体が織り成す硬質な抒情に驚かされます。
しかもルビを一つも付けていないところに、
大衆迎合を拒むような美意識が感じられて、
戦争という大きなモチーフを詠んでいるのに、
むしろ清々しい詩情の風が吹き抜けます。
10首目。
世界時計遠ざかりをれ南北極も沈没の日をまぬがれられず
全10首の中では、比較的読み解きやすい1首でしょう。
世界の時間から遠ざかって南北極に逃れたとしても、
そこさえ沈没の日を免れない……。
そんな絶望と虚無がアイロニカルに立ちのぼってきます。
前衛歌人・塚本邦雄…続きを読む