エッセイを読むのが好きです。詩を読むのも好きです。これは両方とも楽しめる作品です。日常のすごく小さな出来事にフォーカスを定めることができる作者様の感性がすごく素敵です。エッセイのような詩のような不思議な世界観をぜひ楽しんでみてください。私も楽しみます。
YOASOBIのデビュー曲は、「夜に駆ける」ですが、本作は、その対極的な「夜を歩く」物語。淡々と平明な言葉で、夜の街を歩きながら感じたことが、モノローグのように綴られていて、テーマなきテーマの、気負わない感じが心地良くて、ついつい引き込まれてしまいました。親からスナフキンみたいと言われた、ユニークでユーモラスな回想など、ひとり語りが耳に優しく響くのです。1話100文字くらいの、令和の脱力系純文学エッセイ。是非ご一読くださいませ。
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