「SF（センチメンタル・ファニー）」を含む小説

秋待諷月さま主催『ペンギンＳＦアンソロジー』参加作、書き下ろしです。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093072976348283

半分は外国人、半分は高齢者という巨大団地に引っ越してきたアサギは詐欺師になるべく、団地の子どもたちに偽宝地図を売りつける。小熊のような子ども〝クマ〟に懐かれるが――

カフェで流れていたノスタルジーな短編映画に魅せられたナナカは、その結末に納得いかず、監督に文句を言いに行く。逆に監督であるトリトに制作を手伝って欲しいと言われて、ナナカは困惑する…

帰宅途中、小さな星になつかれて〝太陽〟となった私のSF（センチメンタル・ファニー）的小話。 『そうして人類は永遠の眠りについた。』という一文を「書き出し or 書き終わり」とする…

イベントが禁止されたいつかの未来。 規制緩和を良いことに、死んだ高祖父は自分の葬儀を計画していた。 玄孫（やしゃご）である〝私〟は新時代を担う〈スージン〉であり、複雑な胸中のまま…

――数えて九十九羽、絶対に。 密猟者の俺は、被絶滅危惧種である〈白鷺〉を追い、ちっぽけな惑星に墜落する。 そこには薔薇園を世話する老女と、息子にそっくりな青年、そして鳥たちがい…

〈流星群屋内待機指示〉発令による休みーー別名星休みに、わけあり兄妹はピクニックへと赴く。目的地の明南橋は、家族にとって辛い記憶の残る場所だった。兄は妹の来し方行く末を考えるが………

リーガン星系の恒星オドを巡る辺境惑星エメニア。その砂風と岩石で構成された星の片田舎で、寄星虫に冒された姉モイラは寿がれた。 私は苛立ちながらも看病を続ける。そして、十年後――

古ぼけたギャラクシーサービスエリアに古い唄が響く。 彼女はただ一人ひたすら待っていた。 銀河を縦走して繰り広げられ、幕が下りる、ありふれた男と女の愁嘆場。 #匿名短編バトル恋愛…

最低男と駄目女が付き合い始めて二年半の冬、別れの潮目がやってくる。 男は女に怒鳴る――グラタンとシチューを同時に出すな！ 女は男に告げる――わたし異星人だったの★ 欺瞞か、妄想か…

銀河上流に浮かぶ小さな惑星の観測基地《銀河の最果て》で、穏やかに過ごす老博士レムと助手シイナ。 二人の元に、年に一度の星祭りの晩、地球から銀河特急鉄道がやってくる。望まれない来訪…