「風が吹いている」を含む小説

タイトル「森の精霊、翼の天使（もりのせいれい、つばさのてんし）』 つばさ文庫小説賞応募のため、以下のあらすじは結末までのネタバレです。 ＜あらすじ＞ 　昔々…

　炎天下の昼の後、ほんの少し夕立ゆうだちがあって涼しい風が吹いている。冷房が壊れたままの彼女の部屋で彼は異国の慣れない暑さに戸惑いを隠せずに、竹でできた敷物の上にべったりと寝転ん…

セリフを使わずに物語を書くことに挑戦しました。

金曜日の夜だからなのか、カラオケは多くの部屋が埋まっていて60人くらい入るパーティールームしか空いてないって言われた。そのあと、やっぱり20人くらいの部屋を提案された。なかなかこ…

浪漫を求め旅する者───無頼人。 無数にいる無頼人の一人、【タチカゼ・ザンカ】は〈龍眠ル断崖〉の伝説を追っていたが森で迷い、行き倒れかけた時、一人の少女と出会う。少女の名は【サザ…

夏目薫は 現実世界に帰らねばならない。そこは、現実の様だが掴み所のない連続する夢の中のような世界なのだ。その世界が悪夢性を帯びたとき。彼女の死は現実に近づく。

　春の風が吹いていた。 　私はどうやら、ここにいるらしい。それだけで、勇気が湧いてくる。希望に満ち溢れている。真っ暗闇の中、一筋の光を見いだせた時のような、なくしていた物が手元に…

決戦は二〇二二年の四月一日エイプリルフール。 頭のいかれた独裁者の好きにはもうさせない。 今世出会えた奇跡を暴力によって別れる未来がないために。 春の風は吹いている。 ―…

心地よい風が吹いている学校の屋上。 そこには、落ち込む先輩の姿があった。 僕は、先輩を励まそうとするが、上手くいかない。 そんな僕に先輩は問いかける。 「なぁ、君は世界の中心って…

「オリンピックは、奇跡です」 そう呟いた彼。 「オリンピックまで独身だったら、小柳と結婚してやる！」 そう叫んだ彼女。 2020年、夏。 奇跡は、起きなかった。 それでも。 …

地球上で普通に暮らしている宇宙人の話。（2017/06作）

二十二年ぶりの一級河川には、あの頃と変わらない風が吹いている。 東京で塾講師として働いている隼人は、久しぶりに故郷に戻ってきた。 きっかけは母の死だったが、仕事を辞めて戻ってき…

　胡桃亨は、仕事でも恋愛でもいつも損な役回りを演じている。不可解な世界に迷い込みながらも、自分の世界を歩んでいく。ぼくには、ぼくにだけ感じられる風が吹いているからだ。