「鈴蘭 ファンタジー」を含む小説

月島絵里（つきしま　えり）は、仕事の帰り道、駅ビルにあるお花屋さんで鈴蘭を見た。 きれいだな、と、思った。 もうそんな季節か、とも、思った。 一歩を踏み出したとき、彼女は森の中…

決戦の荒野で魔王を名乗った青年と、聖女は対峙する 元は友情関係も築けそうだった二人。 第一印象は悪いながらも確かな信頼がある。 ただし彼は一度も本心を伝えなかった。 そして、決戦…

その館は、入る資格のある者の前にしか姿を見せない。 夜になると現れる、不思議な館。その当主、紫蘭に呼ばれたのは『言霊使い』の蘭月。 蘭月は自らのしがらみと対峙し、新たな一歩を…

ある日、女が一人殺された。その女は主人公の「オーキッド・フォーサイス」と秘密を共有する、大切な姉であった。 オーキッドは真相を探るために、容疑者のいる学園に急遽進学することになっ…

重く大きな愛情を抱いていながら、その感情を押し殺した状態で生き続け、想い人を守って死ぬと怪物となって蘇る。怪物……愛欲獣(リベディスト)になった者は、今まで隠していた全ての気持ち…

『回復の華』という御伽噺がある。 どんな病も治せるという幻の華。 その華を探す、治せない医者・竜胆（リンドウ）。 彼はとある目的のために村に寄った。 そこでは雨季では原因不明の…

自殺する場所を求めて街を徘徊していた主人公・鈴蘭光一は、偶然通りかかった神社でおみくじを引く。そこにはこう書かれていた。 表題「神獣」 内容「このみくじにあうものは、二日後に死…

自我が芽生え始めた頃から妙な記憶を持っていたリリーナ。 自分が箱入り娘だと認識し、そこからの脱却を試みようとする。 書庫で本の虫となったリリーナは、冒険者に憧れ、家に内緒で冒…

都内某駅。 小柄なＯＬ、鈴蘭（すずらん）はタックルオジサンからの被害に苦しんでいた。 そんな彼女は自らを鍛えるべく近所の八極拳道場に通ったところ、思わぬ才能が覚醒する。 同時期…

Maiglöckchen／マイグレックヒェン：ドイツ語で鈴蘭の意。 花言葉は「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」。 人外×少女というよりは、人外＋少女。そんな感じ。

運命というものがあるのなら、それは、多数の枝を持つ大樹のような姿をしているに違いない。 何かの本で、そんなふうに読んだ。 恋に恋するお嬢様、鈴蘭がある夜見た夢は、鮮烈な流血のウ…