襲い掛かる《伝説》と、仕事に向かう《八極拳》との衝突地点――
都内某駅。
小柄なOL、鈴蘭(すずらん)はタックルオジサンからの被害に苦しんでいた。
そんな彼女は自らを鍛えるべく近所の八極拳道場に通ったところ、思わぬ才能が覚醒する。
同時期、東北のとある県。
女性の運転する軽自動車の横転事故が多発。
『オジサンにタックルされた』と訴える被害者たちの声に半信半疑だった世間だが、一台の自動車に搭載された車載カメラに《伝説のタックルオジサン》と思われる不穏な姿が……。
※作者は格闘技経験はありますが、八極拳に対する見識はアマチュアです。
ファンタジーとして生暖かい目で読んで頂けると幸いです。
※今作に世のオジサン、オッサン、ジジイに対する偏見を助長する目的はありません。
世界には渋いオジサンから、優しいオッサン、陽気なジジイなど様々な善玉オジサンが存在します。
※世の中、タックル・オジサンだけではありません。
タックル・オバサンも存在します。
作者は道路の端を歩いていても、フォーメーションを組んだタックル・オバサンの軍勢からの体当たりはもちろん、側溝へ押しやられたり、電柱へ追いやられたりしています。怖いから止めて欲しいです!