「遺灰」を含む小説

BFC5オープンマイク寄稿作 夜霧と尖塔に沈む王都で爐花の円紋を分け合う、灯火と遺灰。 古き縑王の翹肋衣を巡るふたりと、静かな語り手の運命について。

比喩と擬人化に塗れた私好みの短歌5首です。 試験的に1首ずつ分けてみました。

『ニルブレ』とは、半端者や半人半魔、異種族との間に生まれた混血児を指す差別用語。現代地球の先進国で暮らしていた『もっちぃ』は、隣国の侵略により命を奪われた。名もなき無数の犠牲者の…

詩集です。 一部書き下ろし作品は非公開にしています。

ある日死んだ私の親友。私は、遺された人の心的な痛みを和らげるための機械の体を起動するため、彼女の遺灰を投入するが、その体は元々は、私のお婆ちゃんのもので――

プロット段階で煮詰まっていた妖怪キャラクター骨掬いさんが、作者の脳内でひたすら愚痴っていたので文章に書き出してみました。

現代日本には、おとぎ話の登場人物を先祖に持ち、能力を受け継いだ者たちがいる。 高校一年生の少年、桜庭灰慈《さくらばはいじ》もその一人。 『花咲かじいさん』の末裔であり、「灰を花に…

とある一人の青年が病気により亡くなった。 その青年は若くして事業に成功しており富豪と呼んで差支えないほどの資産を有していた。 青年は遺言を残していた。その内容は「自分の遺灰は月…

マッチ売りの少女は、マッチを売る。

ショートショート。 すぐに読了できますので是非どうぞ！

　死者がいっせいに火葬される、煙突だらけのァバの街。 　今日も誰かの遺灰で曇り空、 　街をゆっくりと運行する駅馬車、 　貧しい子供を救う使命感に狩られる外国の外交官、 　遺灰を売…

　百年戦争の最中、祖国によって見捨てられ死に至った聖女、ジャンヌ・ダルク。その救出を希いながらも、恐怖から身動き一つ取れなかった一人の騎士は、セーヌ川で彼女の遺灰をかき集めながら…

どこか冷めていて、考えごとの多い飼い猫の『白斗』。数年前、島崎家の主人・島崎雅之に命を救われてからはその家に厄介になっている。猫から見た一家の日常を軽妙に綴った家族小説。