「燕」を含む小説

流浪の道登法師とその弟子制多の姿は、那古野荘近くの竹林にあった。 白狐の妖仙・初連を訪ねる旅の途中であったが、そこへ一羽の燕の式神が現れる。 足を止める師弟の前で、燕は姿かたちを…

空を舞う燕に憧れながらも転校を繰り返し、行き場を見失った少女。 出会ったのは、自分の空を迷わず翔ける燕のような少年。 正反対のふたりの間を、ひとすじの風が吹き抜けた。 モノク…

宮廷三神女の一人である水の神女、蒼子。 『婚姻を白紙にしたくば、行方不明の皇子を探し出せ』との王命に従い、無事に皇子を見つけ出してようやく落ち着きを見せた頃、三神女の一人である天…

ここは、【犯罪史】に記録される、STAR LIGHT staff。そのメンバーたち。 【犯罪史】とは、燕の父親が作った、犯罪を自由にさせた､､いわゆる裏社会の自由。 【犯罪史】の…

料理の偉才を持つ少女、雷 鈴燕は今日も後宮の厨房にいる。 いつものように夜、夜食を作っていたら、腹を空かせた今にも死にそうな誰かが来た。 死体かと思い悲鳴を上げると死体ではなく、…

大学の講義を睡眠学習と呼ぶ留年寸前の大学生、染谷明は駅前で献血をしている場で奇妙な女子大生、赤月燕と遭遇する。 彼女は燃えるようなスカーレットのロングヘアーと瞳をした、世界から…

中国は北宋時代、梁山泊から野に下った少林拳の名手「浪子」燕青は、薊州の山中で偶然少女道士の祝四娘と出会い、彼女の護衛となって魔物祓いの旅に出る。二人はさまざまなトラブルに遭いなが…

しがない日本人だった彼は、見知らぬ世界で雀になっていた。そこで出会ったのは、病弱な青年。名も知らない青年との生活は、雀にとってかけがえのないものとなった。 青年の死後、残ったのは…

大乱が終わり百二十年。 雁（がん）と呼ばれる大陸では、人と八十六の神が暮らしていた。 人は神を崇め、文武神は人を守る。それが雁の仕来りだ。 ここ仙楽（せんらく）という山間は、神の…

「この消しゴム君の？」高校に入学した楠木燕は、見知らぬ同級生梶原に話しかけられた。消しゴムのカバーにはイシイという名前が書いてある。しかし梶原曰く、同級生にイシイという名前がいな…

明路四十五年。赤い月の落日によって人々の生活は脅かされ始めた。片田舎の小さな村、そこに住まう人々全てを石に変えた少女──異能者の出現によって。 やがて幕を開けた泰生時代。激動の…

　大阪には「なみはや」という潮言葉がある。それは時代の依り代人達が、音を拾い、それぞれの時代に当てて『大阪』を呼んだ言葉の名残であり――それは現代において『浪速、浪華、浪花、難波…

人の世は平等にはなり得ない。 遥か昔に唱えたのは、この世界を収めていた――最初で最後となる神である。 神と呼ばれていたが、姿は人間そのもので、四季を運び、人の世に関与して来ないソ…

「空を飛びたい！」 幼い頃から、青空を自由に飛ぶことを夢見ていた女の子。 ある日、ひょんな出来事からパイロットとして飛行機に乗り込み、ついに憧れの空に飛び立つ！ 彼女の前には…

古代中国、戦乱の続く時代。ある村が隣村との対立に巻き込まれる中、剣士・燕飛（エンヒ）と知恵者・凌雪（リョウセツ）は、戦いで村を守るための手立てを模索していた。激しい戦闘を繰り返す…

　柳華国の後宮には、変わり者の主従がいる。 「名乗るほどの者じゃないわよ。私は通りすがりの正義の味か……」 「ここにおわしますは柳華国先帝陛下が第二十五公主にして今上帝陛下…

泰山のモモの木に刻まれた一篇の詩句は、五胡十六国末期、南燕を滅ぼした王、慕容超と、南燕に殉じた士人、韓范を歌ったものとされている。

中学生の燕は伏見くんに、おばあちゃんに言われた通り友達になってもらう告白をする。ところが周りにはやしたてられ、まさかの展開に。結果伏見くんに声を掛けてもらえるようにはなったけど―…

「八卦銃」を携えた黒社会の青年は、死んだはずの妹と再会する。だが、その魂は妹のものではなかった―― 世界規模の文明の衰退が進む現代、唯一の希望の都である「仙理」は繁栄を続けてい…

香港の貧民窟で育った李東燕はカツアゲをしてその日暮らしをしている。 ある時、逆にカモにされて命の危険にさらされた。 その時、どこからともなく現れた老人に助けられる。 その老人は高…