「武術と戦闘」を含む小説

◆◇第７回アース・スターノベル大賞にて奨励賞をいただきました！◇◆ 現代日本に生きていた鋼（こう）は、仙人であった。もちろん隠していたので、世間的にはただの隠居爺だった。田舎で一…

電車の中で居眠りをしたナカタニマサヤは、夢の中の見知らぬ世界で青年イブンとして生きていた。 しかし、イブンの人格こそが現実だった。 「私はこの世界の人間じゃない！」 夢現の…

東洋の島国・日ノ国 国民は、永遠の平和を信じた。 ……だが、永遠の平和など存在しない。 国境を越える悪意が この国を喰い潰す。 平和は終わった。 ――この国は、侵略されてい…

黒き炎の血 (Kuroki Honō no Chi) ミステカ・ポブラノ地方の小さな村、アウエウエティトラにて、イツコアトル・レイエスはかつての伝説的な戦士、ツィラカツィンとして…

今から1万7千年前の地球ではアトランテイス王国とムー帝国が覇権を握っていた。 ある日、ムー帝国の軍事ロボット数万体がコンピューターウイルスの影響で誤作動を起こしてクーデターを起こ…

　じゃんけんに負けると頭が破裂する、奇妙な法則に支配された世界。人類の文明圏は〈帝国〉とだけ呼ばれる巨大政体によって完全統一されていた。皇立監獄都市アギュギテムに投獄された少年、…

『最強の座に興味のある御方、ぜひ参られたし』 　こんな文面の招待状が届いたという女友達の武術家・憂原兎卯子に連れられて、青年・木守は孤島の館に出かけた。そこにいたのは表の世界の達…

かつて雨天流と呼ばれ、あらゆる得物に秀でた武術家が存在していた。槍の武術家に槍で勝り、刀の武術家に刀で勝り、雨天は「武術家」であった。他の追随を許さない。 そして今、その雨天に至…

かつて美しかった中原は今や荒れに荒れてその面影を見ることもない。 だがふたたびこの中原に平和がおとずれるとの言い伝えがある。 花々は咲き誇り、虫たちは乱舞するであろう。 その天下…

卯鴻と超沙は紅燕のひとり、ひとりなのか。 彼らがわたしと出会ったとき、止まっていた平原の時計がふたたび回り始める。 最後に残る国はどこなのか。 伝説の戦いが始まろうとしていた。

常に、その世界では魔物たちと人間が争っている――けれど、それを知っている者はごくわずか。だが彼は、間違いなくその中の一人であり、そしてまた独りでずっと、その現実と向き合っていた。…

当作品のリメイク進行中→「歯車が回る世界の中で、始まり終わって始まろう」 世界は時に、無慈悲な決断を下す。 対した人は、それでもと抗うか、目の前の現実を受け入れるしかない。 魔法…

武術家には天魔と呼ばれる存在がある。 それは、本来ならば敵となる妖魔と共に歩くことを約束した存在だ。 その在り方はさまざまだ。 天魔が選択した武術家もいる。 武術家が服従させた天…