「架空ヨーロッパ風」を含む小説

双冠帝国の首都・オーレファルク。 その片隅にある小さな薬屋〈チョコレート薬舗〉には、いつも甘くてほろ苦い香りが漂っている。 店主のエミルは、過去に“何か”を抱えた訳あり薬師。 …

氷に閉ざされた王国で、姉クラリッサと弟エルマーは滅びの運命に抗う。 祈りと誓いが交わるとき、失われた王国に再生の光が訪れる――。

名門男子校〈エイルズベリー校〉――そこは、未来の紳士たちを育てる全寮制の学び舎。 ただし、生徒は“男子のみ”。 けれどアンジェラは「知りたい、学びたい」――その思いを胸に、男装し…

破綻した王国は、動乱の暴風と、再編の濁流が渦巻く革命という混沌の中にあった。 ある夜、一台の馬車が王都を抜け出した。 その内に座るは2人の女。 若き王后「ルクレツィア・エステライ…

　４人の大人の女性による百合作品を、というコンセプトで、ひなこ様、環玲美様との企画に参加させていただきました。素晴らしい作品に脚本担当として参加させていただき、また演出もほんの少…

後の世に“聖人”と語られる、一人の修道士。二十七年の生涯に於いて、終ぞ秘め続けた心の裡。そこに在ったのは、苛烈な葛藤。 ‐‐‐‐‐‐ 同性愛が罪とされる世界。幼馴染の男に恋をし…

【略称〈らんさい〉・連載中・7000PV御礼】 　乱世の大陸で、災厄の皇子は何を為す。 ※注意※ 　欧州諸語を用いた独特の振り仮名が使用されていますが、わざと読みづらくしてい…

ヨーロッパの小国アルデンヌ。 かつての女王マリー＝テレーズの記憶を生まれ持つリディ・フロベールは、国立国民議会図書館、通称ポンパドーラの職員として働くが、時折、彼女の記憶を巡って…

リスティヒ帝国皇帝の第三夫人リーゼロッテ。彼女は無類の闘鶏好きであった。 下級騎士アルブレヒトは、生き物の死を見世物として楽しむ彼女を苦々しく思っていた。だがある日、闘鶏場で見た…

フィナンシエ——フランス語で、金融資産家、ないし金持ちという意味。金塊に似せた形をした焼き菓子「フィナンシェ」の由来としても知られる。

大好きな要素を詰め込んで書いた、クリスマスにまつわるお話をまとめてみました。 それぞれのお話に、関連性がある様な、無い様な。 ドイツ風の架空世界が舞台です。 ■ Weihna…