概要
私の夢は罪悪だ。
後の世に“聖人”と語られる、一人の修道士。二十七年の生涯に於いて、終ぞ秘め続けた心の裡。そこに在ったのは、苛烈な葛藤。
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同性愛が罪とされる世界。幼馴染の男に恋をし、異性との婚姻から逃げ、修道士となって自罰に生涯を捧げた男の話。
ベース背景はファンタジー異世界ではありますが、ファンタジー要素はほぼありません。同性愛者主人公ではありますが、BLでもありません。
近代文学風の文体を目指しました。WEB小説としては見づらいかもしれません。
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同性愛が罪とされる世界。幼馴染の男に恋をし、異性との婚姻から逃げ、修道士となって自罰に生涯を捧げた男の話。
ベース背景はファンタジー異世界ではありますが、ファンタジー要素はほぼありません。同性愛者主人公ではありますが、BLでもありません。
近代文学風の文体を目指しました。WEB小説としては見づらいかもしれません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!善悪の天秤より零れし、一滴の心願
時代や宗教、制度や法律。
そうしたひどく曖昧な物差しの上で揺れてきた、善悪という存在。
現代も例によって、その示し方を定められずにいます。あるいは、示し方などありはしないのかもしれません。誰かにとっての善は、誰かにとっての悪であり、両者が交わることは決してないのですから。そもそも、我々に善悪を語る資格はあるのでしょうか。答えが否だとするなら、我々にできることは思索にふけり、いつか善悪が溶け合うことを祈るのみ。
そんなことを感じさせてくれる、含蓄のある作品がこちらになります。
読了後は哀愁に心が軋みました。本当はそんな陳腐な言葉では表現しきれないですが、端的にこの気持ちを伝えるには、他の言葉…続きを読む