「本当と嘘」を含む小説

海沿いの公園で落ち合う少女と中年男性は限られた時間を楽しむ。二人にはそれぞれ「パパ活」を利用した本当の理由があった。隠された想いを知った時、新緑の木陰に優しい風が吹いた。 　 ク…

すすきのという街を知っているかい？　君がもしも知っているというのであればその認識はおそらく正しい。間違いじゃない。しかし全てでもない。これから本当か嘘か分からない話をしようと思う…

ママ友の話

社会人2年目までに2度の鬱病になった私は、もう生きる意味を見失っていた。 「退職代行」のラインに登録し、当日限りで退職のボタンを押そうとしたその瞬間、 奇跡の電話が鳴った——。 …

放課後の教室。光はスマホを握りしめ、TRUEを開いた。 画面には、匿名の投稿が流れていた。 「あの人、実は学校で物を盗んでるらしいよ」 光は思わず眉をひそめた。「こんなの、絶…

【本シリーズは、各話の世界観が完全に独立したオムニバス形式となっております】 「あなた、私のこと好きよね？」 　彼は「いいえ」と答えたけど——私ははっきりと“それが嘘”だと分…

空に見える星になったという彼女。私はそれをどう受け止めたらいいのだろうか――。 （1111文字構成） ※この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは関係がありません。

「やりたいけど、どうしようかな。」 「俺には、私には無理だろうな。」 こーんな経験、絶対あるはず！ かくいう僕もその一人。 気まぐれが起こした始まり、僕を救ったある一言を語りま…

ある日、ショート動画を見ていると、一つの動画が流れてきた。「谷原義治は人の命を奪い、生きているやつ」

　それは叙述か幻想か。 　あの夢を見たのは、これで9回目だった。 　桜の蕾の頭がでるような、そんな陽気の頃だ。 　憧れてやまない存在を見たその日、多分私は狂った。 　それすらも、…

グラフィックデザイナーの佐藤みつ梨・26歳は、予定を大幅にオーバーした残業を終えて帰宅の電車に乗った。 しかし運悪く、電車は事故の影響で停車し、車内は停電する。 閉塞感のある空間…

シングルマザーの綾香は息子を大学に入れるために一心不乱に働いていたが、その息子も大学をもうすぐ卒業する。卒業までの仕送り資金の目途がたったので、転職し、目まぐるしい生活からのんび…

「爪先」と書かずに「つま先」と書くのがなんだかいやらしいですね。これはきっと「刺身のつま」とか「妻」とかを先にするシャレを絡めて作品を書けるよ、というやさしい気配りなのか誘導か？…

　金谷ロバートは先祖に魔法使いがいた事を誇りに思っている多感な１４歳の中学２年生。一族の秘密を知ってからは、自分にも魔法使いの才能が眠っていると信じて日々魔法の研究をしていた。 …

　想像してみてください。 　あなたは何かを書く、描いている人だとします。 　そしてあなたは、明日試験を受けます。 　夕飯も食べ、時間は夜の十時。昼間にもちょっとした事件もあっ…

本当にあった実体験。100％ノンフィクションです。短編ですのであらすじはありません。 ※本作品は、カクヨムWeb小説短編賞2023【エッセイ・ノンフィクション部門】参加作品です。…

さえない会社員の田中は、趣味でGoogleマップに口コミを投稿している。「外訪時にサボれる公園」「立ち読み可のコンビニ」「上司と出くわす心配のない喫茶店」「落ち着いてクソできる公…

ある地域で起きたテロ、写真活動部の生徒たちを襲った凄惨な惨劇の後、生徒たちの行方不明の恐怖が襲い始めた 本当か嘘か分からないけどクラブの噂は都市伝説みたいで毎晩歩いて寝て歩いて…

人にはいろんな面がある 裏表 いくつもの顔

　どもども。星埜銀杏です。 　さる方の小説を読んでいて、こういうのも面白いかも。なんて思っちゃいまして。 　これまでの私の人生を振り返ってみよう的なものを書こうと思い立ちまし…