通帳戻し

よだみきはきみだよ

通帳戻し

 綾香はこの頃、昔の事をよく思い出すようになった。シングルマザーの彼女が息子の敦を大学に通わせたい一心で、朝から晩までがむしゃらに15年働いた会社を辞めたからだろうか。 

 子供が起きる前に家を出て、子供が寝てから帰宅したこの15年間、彼女は空を見上げる事なんて一切無かった。空を見上げるどころか、突き進む為に目の前以外を見る心の余裕はどこにも無かった。やっと敦が大学を卒業するビジョンが視界に入ってきた今、綾香も50歳を目前にして、さすがにもうゆっくりしたくなった。敦が卒業するまで待てなかったのは、その会社で社員3人による横領事件が発覚して、その後の会社の対応に納得がいかなかったからだ。綾香はその会社でまじめに働くのが馬鹿馬鹿しいと思ってしまい、転職を前倒ししてしまった。今はフルタイムではあるが、自分の周りを取り巻く時間がゆったり流れるのを肌で感じられるようになった。彼女は、転職した今となっては、通勤時間に空を見上げる事が出来るようになり、あの白い雲が自分の子供の頃に見上げた空に繋がっているんじゃないか、等と懐かしさを感じる事が出来た。そして、まだ子供が生まれる前の出来事を思い返す事が増えていた。


「嘘でしょ、嘘でしょ。え?私、今日、銀行から大金を引き出したの?」

 私は、今日銀行の通帳を記帳するはずだったのに、自宅に忘れていった紙袋の中に入っていた通帳を広げて、ありもしないことを思った。

「ちょっと、どうして?こっちの通帳は200万円以上あったのに、今日の日付で引き落とされてる。こっちも30万円近くあったのに、122円しか残って無い。これって盗まれたの?でも、どうして通帳は元に戻ってるの?」

2冊の通帳はどちらもほぼ引き出されてしまって、100円単位しか残っていなかった。そして不思議なのは、通帳がここにあるという事だ。私は気が動転して、尻もちをついたのか、床に直にペタンと座って、立ち上がれなかった。腰が抜けるってこういうことなのかと思った。

 私はその日、仕事を終えて、いつものように夕飯の買い物をして家に帰ると、玄関の鍵が開いていた。結婚してから今までそんな事は一度も無かった。普段、夫の彰人が私より先に家に帰っている事は無かったから。彼は用事が無い限り、パチンコ店に寄って来るのが日課だった。だから鍵が開いていることを不審に思って、彼の名前を呼びながら、と言うよりも、彼以外の人がいたら怖いな、と恐る恐る中へ入ってみた。トイレや、お風呂も全て、家の中を見回って、誰も居ない事を確認すると、少し安心した。でも、それなら尚更、鍵が開いていたという問題は大問題だ。私は無意識に、テーブルの上の紙袋の中を覗いてみた。今日は洗った制服を会社へ持っていく為に紙袋に入れて用意していた。そして記帳する為にその中に通帳を入れていた。ほっとしたのも束の間、通帳を開いたら、2冊とも残高が100円単位になってしまっていた。

 腰が抜けて立ち上がれないまま、私は夫の実家へ電話をした。彼はいつも実家近くのパチンコ店に行っているはずだから、呼んでもらおうと思ったのだ。

そして、続けて警察へ電話をした。110と押せば良いだけなのに、がくがく震えて、指がなかなか動かない。涙がぼろぼろ零れてきて、身体中の血の気が引いていくのを感じた。どんな風に通報をしたのか、今となっては記憶が無い。覚えているのは、家に来た刑事さんに玄関の鍵は最初から掛け忘れていたのではないかと、決めつけられた事に非常に腹が立った事だった。

 夫も駆け付けて、刑事さんから二人で事情聴取を受けた。最初に刑事さんから、「お宅のマンションは警備サービスに入ってますね。」と、言われた。それはこのマンションの13階に住んでいるオーナーの家だけであって、12階から下は関係無い。その事を説明すると、次に「奥さん、鍵を締めましたか?」と、聞かれ、「はい、いつものように鍵は締めました。」と答えると、「絶対ですか?」とか、「本当に?」と、しつこくしつこく聞かれた。

 私は、「いつものように鍵は締めましたが、何月何日絶対に鍵を締めました!なんて保証が出来る人がどこにいるんですか!」と、つい声を荒らげてしまった。結局、鍵が壊されていないので、後から家を出た私の鍵の締め忘れという事になってしまった。

「え?私なの?泥棒に入られたのは私のせいなの?」

 私は全く納得いかないまま、それからしばらくは悶々とした日々を過ごした。被害額は2冊の通帳で引き落とされた合計の224万円と箪笥の引き出しに入れていた生活費の現金13万円だった。不思議なのは一緒に引き出しに入れてあった夫のお小遣いが残っていた事だった。引き出しには二つの封筒があり、一つには「生活費」もう一つには「おこづかい(後半)」と書いておいた。夫のお小遣いは使い過ぎないように、月に二回に分けて渡していた。その「おこづかい」の封筒には8万円が入ったままだった。

 刑事さん達は、その事と通帳2冊が家に戻っていた事を重く見て、まず私達夫婦の知人、親戚を疑い、この部屋に入った事のある人を聞いてきた。普通の泥棒は盗んだ現場から早く離れたい。だから現場に通帳を戻しに二度入るなんて危険を犯す事はしないと、刑事さんはそう断言した。実際、その泥棒は私達の家の近所の支店ではなく、二つの銀行とも、わざわざ遠くの支店へ行き、窓口で全額引き出し、通帳を戻す為に家に戻っていた。通帳と印鑑が有れば誰でも引き出せるとはいえ、近所の支店ならば本人を知っている人がいるかも知れないからと考えたのだろう。令和6年の今では信じられないが、まだその頃は通帳と印鑑さえ揃えば誰でも引き出す事が可能だった。そうそう、印鑑はどこにあったかというと、箪笥の引き出しに入っていた。泥棒のプロにしてみれば、通帳と印鑑が別々の所にあったとしても、ありそうな所を探せば赤子の手を捻る様なものだろう。だから最初から私達夫婦の親戚、知人を疑うなんて刑事さん達は最初から調べる方向を間違っていると私は思った。

泥棒被害に遭い、全財産を奪われるという事がどんな気持ちなのか。それは例え様も無い強い後悔だった。私が本当に鍵をし忘れたのか。だとしたら私のせいだ。鍵をし忘れたとしても通帳を忘れずに会社へ持っていけば大金は盗まれなかったのに。出産、子育ての為の貯金。夫には充分なお小遣いをあげていたが、自分はブラウス一枚を買うのも惜しんで貯めたお金だった。それが全て奪われてしまったなんて悔やんでも悔やみきれなかった。

 警察の鑑識が、指紋を採取する所を目の前で見た。粉を振り掛けてふさふさした刷毛でポンポンと指紋を浮き上がらせるテレビでお馴染みのポーズも、いつもならじっくり見て人に自慢したい所なのに、自分に降りかかった災難のショックの方が大きすぎて、鑑識が去った後、粉をスポンジで拭う作業をしていたら悲しくて涙が出てきた。全財産を失くして、明日からの生活費も無く途方にくれていた私に、私の両親がとりあえず使いなさいとお金を持ってきてくれた。返さなくて良いからと。またまた涙が溢れてきた。

 その時の会社は、転職して2社目で主に事務と図面のトレース、それからオリジナルの社内在庫管理システムを作成した。私は前職、システムエンジニアをしていたので、それを買われて、2社目の会社で在庫管理システムの作成を任された。そこではMS/DOS上で日本語で出来るプログラム作成ソフトが用意されていた。今、思うと運命だと思う。文系の私が大学を卒業してシステムエンジニアとして四苦八苦してプログラミングを学び、結婚を機に転職して、そこでシステムの構築を依頼され、一人で出来るか一瞬不安になったが、日本語で作成できたので比較的容易だったからだ。私は5回転職して、計6社で正社員として働いたが、まだプログラミングの作成方法を忘れていない2社目だったから出来た事だ。令和6年の今となっては、製作内容はちんぷんかんぷんだ。その会社ではもう一人、事務の先輩がいたので、泥棒被害に遭った次の日は会社を休ませてもらった。

 私は一日中、ドアスコープから部屋の前を通る人を覗いていた。犯人が親戚や知人でない事が解って、刑事さん達は、鍵が開いていた我が家へたまたま泥棒が入ったと言っていた。いやいや、おかしいでしょ!私達の部屋は13階建てマンションの8階だよ、たまたま泥棒が空いている部屋にピンポイントで入るなんてあり得ない。それに住人以外で部屋の前を通る人がいるのかどうか、自分の目で確かめずにはいられなかった。

 しばらくすると私は飛び上がる程驚いた。目を凝らしてドアスコープに張り付いている私に向かって(その人からしたらドアに向かって)、迷いもなく真っ直ぐおじいさんが近付いて来たからだ。そのおじいさんはチラシをドアポケットに押し込むと、すぐ下の階へ降りる為に階段を下りるところだった。私は、すぐさまドアを開けておじいさんを呼び止めた。おじいさんこそ、飛び上がる程驚いたに違いない。リズム良くチラシを入れて歩いていたら、まるで見ていたかのように急にドアが空いたのだから。実際、私はおじいさんの動作をじっくり見ていたが、チラシを入れてはいても、全くドアノブには触らなかった。だから、おじいさんが泥棒ではない事は分かっていた。そして驚いたおじいさんに聞いてみた。

「昨日もこのマンションにチラシを入れに来ましたか?」

「昨日は来てないよ。でもなんで?」

「実は昨日、このドアの前が汚されていたので、気になる人を見掛けなかったか聞きたかったんです。」と、嘘をついた。何故、嘘をついたのか。多分、泥棒被害に遭ったなんて不名誉な事は言いたくなかったのだろう。おじいさんは疑われたと思ったのか、嫌な顔をして下の階へ降りて行ってしまった。

 今思えば、引き出しを色々漁れば、給料明細もあったので、この家は共働きで嫁はフルタイムで働いている事はすぐにわかったはず。この家に泥棒に入ったのが午前中だとしたら、夕方まで夫婦が帰ってこないと解れば、2行の銀行へ行き、それぞれ引き出して通帳を戻しに来てもまだ時間はたっぷりある。実際、犯人は通帳を作った近所の支店ではなく、少し遠い支店まで足を運び、引き出した後、見事に通帳と印鑑を元あった所へ戻していた。

 泥棒被害に遭った私達夫婦の間には微妙に変化が起きた。夫は妻が鍵を閉め忘れた事を責めなかった。でも義父からは「辛いのは自分達だけだと思うな、義母さんはそれが原因で寝込んだんだぞ。」と言われた。自分が義父や義母の立場なら、絶対にそんな事は言わない。誰が何と言おうと、一番辛いのは鍵を閉め忘れたとされている嫁なのに。夫の彰人は貯金がいくらなのかも知らないし、貯金する努力だってしていない。努力をしていたのは私一人だけだった。それを全て奪われたんだから、私が一番悲しいでしょ。この2年間、いろいろ我慢してきた事が全て水の泡になったと思った。義父の性格は、というか夫もきっとおじいさんになったら、嫁に対してそう言うだろう。だって、二人は顔も中身もそっくりだから。私はもう何も気にしない事にした。いちいち気にしていたら、この家の嫁はやっていられない。一緒に住んでいるわけではないから、会いに行かなければ顔を合わせることも無い。そう思うことにした。

 刑事さんに「鍵の閉め忘れ」を突き付けられてから、息苦しい生活が始まった。普通に呼吸は出来るのに、気道が細くなったのか、はたまた胃の上に大きな膨らみの腫瘍でも出来て気道を圧迫しているのかと思う位、息をするのが苦しくなっていた。毎日毎日、自分の罪を考えない日は無かった。自分では鍵を閉め忘れた覚えはないけれど、もうそれを受け入れて生活して先に進むしか方法は無かった。

 ところがなんとマンションを借りる際に入っていた火災保険の保険金が下りた。火災保険の約款を確認すると、銀行口座からは最大200万円まで、現金は最大20万円まで盗難被害に遭った場合のお金を補償していた。その事が解って、勿論、すぐに保険の請求の手続きを取った。すると今度は、保険金詐欺の疑いで私が疑われた。警察は会社まできて、私に愛人がいないか調べていたそうだ。いやいや、盗まれたお金約230万円と、おりた保険金で計約450万円って、罪を犯すには少なすぎでしょ!と、かなり頭にはきたが、警察は何でも疑うのは仕事だから仕方が無いと思うことにした。私は刑事もののテレビや警察24時という類が好きだから、警察を悪者には出来なかった。結局、通帳分は200万円が、現金被害は13万円が戻り、差額は24万円程残ったが、ほぼ戻ってきたので、我慢して貯金した事は無駄にはならなかった。お金が戻ってきたら、すごく安心してやっと平常心に戻る事が出来た。本当に本当に良かった。

 私はこの泥棒事件で、これから生きる為の教訓になった事が二つある。まず一つは、出掛ける時には鍵を掛けた事を必ず確認する事。それは警察に聞かれても「○月○日、100%鍵はかけました。」と言えるようにと。それから二つ目は、お金は貯金して貯めるだけではなく、半分は自分や家族の為に必ず使う事。そうすれば喩え泥棒被害に遭ったとしても、「全て奪われた」とは思わないで済むだろうと思った。 その事件のお陰で、いつの間にか妊娠で焦っている自分は居なかった。

 そうして泥棒被害に遭ってから半年程過ぎた頃、思わぬ展開になった。

我が家に泥棒に入った犯人が捕まったというのだ。それは被害届を出した警察署ではなく、別の管轄の泥棒を捕まえた警察署からの電話によりもたらされた。

「お宅は以前、泥棒被害に遭いませんでしたか。」

「はい、遭いました。」

「玄関の鍵はどうなっていましたか。」

「うちの嫁が鍵を締め忘れたようです。」

「それは奥さんが可哀想ですよ。うちで捕まえた犯人は合鍵を使ってお宅に侵入したと言っています。」

 (よっしゃー!キター!)

 私はまず、心の中で大声でそう叫んだ。そこに夫が居なければ、本当に大声で叫んでいたに違いない。

(あぁ、やっぱりそうだった。私が鍵を閉め忘れるはずが無い。)

 でもあんなに何度も何度も警察に言われたら、段々自信が無くなって、「判りません。」と答えるしかなかった。

(泥棒さん、よくぞ言ってくれましたね。ありがとう~。)

 私は、心の中で憎き泥棒に感謝した。私は泥棒被害に遭って、人生が大きく変わった。結婚なんかよりもずっとずっと影響力が大きかったから。

(あれ?でも、ちょっと待って!犯人は合鍵を使ったと供述した?私達の鍵はずっと手元にあって、誰かが触ったり使ったりする事は出来ないのに、どうやって鍵を作ったの?)

 捕まった犯人の供述に依ると、私達の住んでいたマンションには私達の部屋だけでなく複数の部屋に入ったらしい。

(え?どういう事?)

 ますます訳がわからなかった。

 まず最初にその泥棒は、警備サービスに入っているはずの13階のオーナー宅でマスターキーを盗んだ。だからこのマンションのどの部屋にも入れたそうだ。ちなみにこのマンションの2階には一般の会社が1社だけ入っていた。その会社にもその泥棒は侵入して、とあるデスクの引き出しに入っていた通帳からも現金を引き出して、やっぱり元に戻した。おそらく印鑑も引き出しに一緒に入れてあったんだと思う。だからその被害者は社内の誰かが犯人だと思っていたそうだ。

 そんな大胆な泥棒は一つミスを犯した。それは私達の部屋の鍵だけ締め忘れた事だ。他の部屋は引き上げる際に鍵を締めたので、誰も気付かなかったらしい。

 でも、そもそも13階のオーナー宅は警備サービスに加入しているはずなのに、何故、マスターキーを容易く盗まれてしまったのだろうか。

 後から知ったが、警備サービスが機能しなかった理由は、オーナーが普段から面倒と思っていたのか、警備サービスのスイッチを解除していたのだそうだ。

 あぁ、これで全ての謎が解けた。泥棒以外で誰が一番悪かったのか。

 後日、マンションのオーナーは差額の24万円と慰謝料として10万円を包んで私達夫婦の家へ謝罪に来た。今、50歳を目前にした私がその時の被害者だとしたら、その程度の金額では済ませなかっただろう。でも、当時の私は、いろいろ考えすぎて、慰謝料が多いとか少ないとか、それどころでは無かった。

 兎に角、色々な事を考えさせられた衝撃の出来事だった。今ではもちろん、通帳と印鑑は別々の部屋に置いてあるし、そもそも、どちらも泥棒が思いもしない所に置いている。

 あの時、警察に通報して、私達の家に来た警察官の中に一人だけ女性がいた。被害後何日かして、また会社を休んで自転車で銀行へ向かった。2行とも印鑑を変更して通帳を作り直す為だった。銀行へ行く途中には管轄の警察署の前を通る。するとたまたま、その女性警察官が警察署の前にいた。私が「先日は有難うございました。今から銀行へ再発行の手続きに向かう所なんです。」と告げると、その女性警察官は「本当に大変な目に遭いましたね。負けずに頑張って下さい。」と声を掛けてくれた。思わぬ優しい言葉に触れ、私は、泣きながら銀行へ向かったのを覚えている。

 この話が私の人生の中の最悪なエピソードにならなかった理由は、お金が全部戻ってきた事と、この女性警察官が掛けてくれた言葉によって救われたからだと思う。ただ最悪ではないが、衝撃的な出来事には違いなかった。

 泥棒の中には捕まると、自分の犯罪歴を嬉々として自慢気に話す人がいるらしい。我が家に入った泥棒はそのうちの一人だったらしい。自分の犯した罪を洗いざらい話したらしく、その後、「通帳戻し」という名前を付けられて、新聞に載っていた。  もしも、その泥棒が捕まっていなかったら、そして洗いざらい話していなかったら、きっと今の私はここにはいなかっただろう。今の自分が幸せに暮らしているのは、泥棒被害に遭ったことも含め、その泥棒が、全てを明らかにしてくれた事によってもたらされていると確信している。泥棒は勿論、憎むべき犯罪であり、どんな理由があってもしてはいけない。でも私には、「通帳戻し」あってこその今の自分であることも間違いではないと思う。

「通帳戻し」さん、全てを明らかにしてくれて有難う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

通帳戻し よだみきはきみだよ @ya32847

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画