「昭和風味」を含む小説

自身の近況ノートで出しているお題「仕合わせに触れる」作品 「仕合わせ」＝めぐりあうを仕合わせと表現しようとしたのですが、表現出来ずじまいだったので、これは一月中に改訂してもう一…

倒れていた女を助けたのがすべての始まりだった。 ※杪秋(びょうしゅう)：秋の終わり。晩秋。

天智天皇と天武天皇は未来からの転生者だった。 　僕、中原真人《なかはらまさと》と智《さとる》は義理の兄弟だった。僕が父親、智が義母の連れ子。 そんな僕らが時空の乱れに巻き込ま…

断崖絶壁はないけどね。 昭和の二時間サスペンスって、何か薄暗くてえっちな感じだったよね。 そして、ねっとりした結末。 親と見てると「いいのかこれ？！」ってなってた子供の頃。

突然のリストラで放っぽり出された元軍人の中年男フィル。 職探しに徒歩でウロウロするうちに、数奇な運命に翻弄される少女と出会う。 無能力な中年男と、どこか悲壮感の薄いすっとぼけ娘が…

梅雨の終盤——茹だるような暑さがやってきた、あの日、あの時、雨上がりの帰り道。 昔懐かしい、駄菓子屋さんがたたずむ、少し田舎の町角で—— レトロ風味の甘酸っぱさが、少しでも伝わ…

生まれてすぐに母親を亡くした千代は、継母の松枝ではなく乳母の佐江に育てられた。十八年後、千代は芸妓になると松枝の男に近づいた。

会社を辞めたかったが、他に何ができるのか分からずにいた。そんな時、久し振りに会った友人が溌剌としているのを見て、現状の自分がちっぽけに思えた。

母はスーパーに行く途中で、その交通事故を見てしまったのだろうか……

器量が悪い田舎者の由紀恵は、友達もできず、黙々と仕事をする毎日だった。そんな時、甘い誘惑が由紀恵の寂しい心を刺激した。 『醜女の林檎』(しこめのりんご)

高校生の佑輔は、海を眺めながら物思いに耽る女の横顔を見つめていた。

にわか雨に遭った崇文は、古い家の軒先で雨宿りをした。 ※七変化：紫陽花の異名。

白い牡丹が庭一面に咲き乱れていた。

パステル画で大賞を受賞した容子の許に脅迫状が届いた。

一年後、その女は店にやって来た。

旅人は、その美しい女に恋心を抱いた。

その瞬間、あの、おぞましい記憶が甦った。

青春時代を振り返ると、そこには汚泥と虚飾にまみれた己れの醜態しかなかった。

　 窓の外は陽が燦々。きょうは何して遊ぼかな……

チャルメラが聞こえると、急いでサンダルをつっかけた。