ヘイヴンズゲイト
Hiwatari.M.
第1話 宇宙の果てのプロローグ
果てしなく広がる宇宙。
漆黒の大海原に思いを馳せ、母なる大地の呪縛から解き放たれる技術が確立されてから、どれぐらいの時が経ったであろうか。
解放の時までには多大なる先人の犠牲があったが、
死を怖れない
片道切符を手に無数の星々への挑戦は続き、やがて人類は新天地を獲得するに至った。
宇宙に散らばった人類、その気の遠くなるような時間が経っても、人類の敵は、タコ型宇宙生物でもグレーの小人でも無く、やはり人類自身であった。
……とは言ったものの、これは宇宙の隅っこから始まる物語である。
「それ逃げろっ!」
突然雨あられと降り注ぐ爆炎と煙の中を慌てて駆け出す。
「なんじゃこの状況はっ!」
「知らないってばよー逃げるしかないじゃん!」
「ちょっと離して!嫌だったらぁー助けてっ、きゃーっ」
立ち昇る煙のせいで何も見えない中、少女の悲鳴が響く。
「おい!何してんだっ何処にいる?!おいっ」
返事はない
「くそっ、この状況で!」
「今は引け!一旦体制を整えるんじゃ。チャンスはある!すぐ殺されはせん」
「っちくしょー!必ず助ける!死ぬなよ……」
この物語の始まりは、これから数日前に
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