「御神木」を含む小説

鈴哭山（すずなきやま）の頂に、巨大な御神木のクスノキがそびえ立っていた。周囲には神楽鈴（かぐらすず）を備えたおびただしい榊（さかき）の木が侵入者を恐怖のふちへ陥れる。 人間の欲望…

神社の御神木である桜の古木に吸い込まれ、異世界に迷い込んだ神木桜。 彼女は、その国の姫・リナリアと瓜二つだったため、身代わりを演じることになってしまう。 だが、婚約者である情熱的…

蒸気機関車が国を駆け抜け始めたころ。 山と水に抱かれたクロノフェルデ王国では、鐘楼の音が朝・昼・夕に響きわたり、人々の暮らしを律していた。 王国を導くのは、時と歯車の神を掲げるヴ…

✞『終焉のサクリファイス』シリーズ・第４巻・鮮血屍者編✞ ――…… 第一次屍者の黙示録から数日後。 大規模侵攻を退け、姫咲楓の処遇が決定されるなか、状況は一旦落ち着くかに…

百年の祈りの末に生まれた、無垢なる付喪神の私。 宿命の縁は、心を凍てつかせた魔払い師との偽りの婚礼。 魂が響き合うとき、凍てついた旋律は、愛の調べに変わるのでしょうか。 あらす…

　ここ御神楽市には古くから伝わる祭があった――それは聖妖祭。 　その儀では神から選ばれた姫巫女が、精霊神の代行者となり、神の加護が付与された4つ調理品を作り、人々に振る舞う。そ…

祖母の実家の寺には「御神木」と呼ばれる巨大な楠があった。住職だった大叔父に頑なに守られ続けたその木が切り倒された時……

　今から1万3千年ほど昔の日本。南の海から船でやって来た民たちが種子島に住み着いた。やがて民の数が増えすぎ、食べるものに困るようになり、若いリーダーが次の土地を目指し、北上するこ…

冒険者ギルド最強の男、天下無双の冒険者ケンジは絶望感に打ちひしがれて飲み屋街を歩く。幼馴染のサユリ、彼女の母親が原因不明の病で布団から出られないほど弱っていた。そんな時に聞いた、…

彼の住んでいる街に不思議なキッチンがオープンした。開店した花輪をくぐって中に入ると、昭和レトロの懐かしい店内になっている。メニューも至ってシンプルで、ナポリタンとコーヒーを注文し…

「白羽様にお願いすれば、どんな願いでも叶うらしいよ」 鏡瀬中学校の裏山にひっそりと佇む神社。そこには、『どんな願いも叶えてくれる』という白羽様の噂があった。 願いをかけた紙筒…

　桜乃神社の御神木である桜の巨木。この桜を見ていると何だか不思議な気持ちになる。いつもいつも、誰かに呼びかけられているような……。だから、この神社の前ではいつも無意識に足を止めて…

日照りが続く、山の奥にある村で。 お殿様の使者の命令で雨乞いのために大切な御神木の松を切ることになった、木こりの重松さんのお話です。

桜の木と杉の木は、とても長い年月そこにいた。片方が朽ちて残ったほうは御神木となった。

神代から続く、欅を御神木と仰ぐ大槻家の長男、冬樹が死んだ。「樹の影に食われた」と珠子の祖母で当主の栄は言う。影が人を食うとは何なのか。一人取り残された珠子は戸惑い、恐れた……。

８００字ショートショート１０作目はSF（笑）。散り逝く桜をお題に。もっとハートフルな話にしたかったんですが、なぜ、こうなった？って感じです。昔考えたSFミステリー系が頭にあったの…

幼少期に神に助けられて50年。一瞬見えたその姿に恋をした石垣稔（ミノル）は、61歳になってもほぼ毎日その神が祀られている神社に通っては、ひたすらに手入れをして御神木に語りかける生…

　夏休み初日、高校の同級生で幼なじみでもある真優と亮太が、海岸で奇妙な物体を発見する。見た目はソフトボールほどの黒い鉄球のようだが、人の目線ほどの高さに浮いており、ゆっくりと北北…

ある日、高校一年生の神木桜は神社の御神木である桜の古木に吸い込まれ、異世界へと飛ばされてしまう。 彼女はその国の姫であるリナリアと瓜二つだったため、気が進まぬままに身代わりを引き…

※ネタバレ注意 キャラクター設定 タクミ　主人公。小学六年生。小学校最後の夏休み、小さい頃に遊びに行っていた、じーちゃんの家の近所にある神社がなくなることを知り、お参りに行く。そ…