お稲荷さまのお引っ越し

藍墨兄

お稲荷さまのお引っ越し

「タクミ、お稲荷いなりさん行ってみたらどうだ」

 小学校最後の夏休み。久しぶりに会いに行った、じーちゃんの家でアイスを食べてたおれに、じーちゃんが言った。

「せっかくじいちゃんち来たんだからよ」

「お稲荷さん? あ、神社のこと?」

「ああ。あそこな、今月いっぱいでなくなっちまうんだよ。小さい頃、よぉく遊びに行ってたろ」

 なくなっちまう。

 おれは最初、言われた意味がよく分からなかった。神社とかお寺とか、そういう古い建物がなくなるなんて、想像出来なかったからだ。

「なくなっちゃう、の?」

御神木ごしんぼくが倒れちまってな」

「え、あのでっかいケヤキの木が?」

「あぁ」

 御神木っていうのは、神社に生えてる、神様扱いされてる木のことだ。前にじーちゃんが教えてくれた。

 樹齢じゅれい? 何百年っていってたけど、古すぎてありがたいんだかなんだか、全然わからなかったけど。

 とにかく、神社にとって大事な木ってことだ。

「だいぶ古かったからなぁ。こないだの台風でボッキリいっちまったんだ。それに、もしかしたら〝いのりちゃん〟にも会えるかもしれねえぞ?」

「いのりちゃん……」

「ほら、小さい頃よく一緒に遊んだって言ってたろ。じいちゃんたちは会ったことねえけどよ」

 そうだ、思い出した。

 おれがまだ保育園に通ってた頃、神社の境内けいだいで一緒に遊んだ子。

 連れてきてくれてたじーちゃんは、そんな子に会ったことがないっていうんだけど、いっぱい色んな遊びをした。

 いつからか、


――会えるかな。


「じーちゃん、ちょっと神社行ってくる!」

 食べ終わったアイスの皿を台所に持って行って、冷凍庫から凍らせた麦茶のペットボトルを二本取り出す。

 居間に戻り、ペットボトルをリュックに入れると、おれは玄関に向かった。

「おう、気をつけてな。御神木のあたりはロープでかこってる。あぶねえから入るんじゃねえぞー」

「分かった!」

 そう答えながら玄関にある帽子をかぶると、お気に入りのサンダルに足を入れながら扉を開けた。


 じーちゃんちから神社までは、歩いて10分かからないくらい。

 東京にある自分の家から、通ってる小学校に行くよりも近いくらい……なんだけど。

「あっちぃ……」

 5分も経たないうちに、おれは汗びっしょりになっていた。

「やべえ、夏やべえ……セミうるさいし……」

 神社までは平らな道だし、あちこちに日陰もあるし、都会じゃないから車もあんまり走ってない。

 だけど、暑い。

 ミンミンゼミの鳴き声がまた、余計に暑さをあおってくる。

 到着するまでがまんする気でいたけど、無理だ。

 おれはリュックから凍った麦茶を取り出し……取り出し!?

「うーわ、もぉ結構けてる……」

 水滴がついてびしょびしょだ。

 タオル巻いてくれば良かった……とか思いながら、おれは麦茶をごくごくと飲んだ。

「着いたら向こうで水くもう……」

 神社の鳥居に着くころにはおれはもうヘロヘロになっていた。


 神社っていうのは神様の住む所なんだよ、とじーちゃんから習った。

 だから本当はあんまり騒いだりしちゃいけない。だけど、神様は子供には優しいから、ちゃんとあいさつすれば中で遊ぶのも許してくれるんだそうだ。

 神様なんて本当にいるかは分からない。だけど、なんか特別な場所っぽい感じはする。

 おれは、小さい頃じーちゃんに教わった挨拶をすることにした。


 鳥居をくぐる前に、軽くおじぎをする。

 一歩中に入ると、それまでものすごくうるさかったセミの声が一気に遠くなり、なんだか空気がひんやりとしたような気がした。

 その感じはまるで、異世界にいるようだった。

 道の真ん中は神様の通り道だから、少し横によけて中に進む。

 少し行くとちょうずば手水場っていう手洗い場があって、そこの柄杓ひしゃくで手に水を流すと、冷たくて気持ち良かった。

 柄杓からすぼめた手に水をくみ、そこに口をつけてうがいをする。

 それから賽銭箱さいせんばこのところまで行くと、家を出る前にじーちゃんからもらっていた5円玉を投げ入れた。

――二礼二拍手一礼、だったよな。

 思い出しながら、頭を二回下げる。

 それから、二回パン、パンと手を打ち、両手を合わせて目をつぶった。

――神社がなくなっても、神様が困りませんように。


 小さい頃ここで、いのりちゃんといっぱい遊んだ。

 結構やんちゃなこともしたけど、大きなケガはしなかった。

 神様もサンタも、本当はいないのかもしれない。けど、きっとここには神様が本当にいて、おれたちを見ててくれてたんだと、そう思っている。

 ありがとう、お稲荷様。


 目を開けて、一礼。

 頭を上げる、その時だった。

「タクミ!」

「えっ? いのりちゃん?」

 おれがきょろきょろ見回すと、神社の賽銭箱の手前、ちょっとした階段になってるところから、目がくりくりした、巫女みこさん姿の女の子がひょい、と顔を出した。

「ひっさしぶりぃ!」

 ててて、といのりちゃんが駆け寄ってくる。

 変わらないなぁ。

 保育園の頃も、この服だった。巫女服っていうんだよ、といのりちゃんが教えてくれたのを覚えてる。

 ほんと、変わらないな。

……変わら、ない、な?


――あっるぇ?


「タクミ、おっきくなったねー!」

「いのりちゃんは相変わらず……って、ちょっと待って!? 変わらなさすぎじゃない!?」

「え? そおかな……あ」

 いのりちゃんはしまったって顔をしてる。

「そっか、成長期だもんね」

「え? どゆこと?」

「……んしょっと」

 いのりちゃんが軽くジャンプをした。

 すると。

「え? えええええ!?」

 背が伸びてる!?

「もぉちょいかな」

 そう言いながらいのりちゃんがもう一回ジャンプをすると、今度は髪が伸びて、頭の上に少し大きめな犬の耳みたいなのがぴょこんと生えた。

「えええええええええ!?」

「こんな感じ?」

「いやいやいや!? いやいやいやいや!!??」

「あ、耳いらなかったか」

「そうじゃなくて! いやそれもだけど!!」

 そう。

 おれの目の前で、いのりちゃんは〝成長した〟。

 うん、自分で言っててなんだか分かんないや。

「前に会ったの、タクミが保育園の時だもんねー。人間の6年間はあなどれませんなあ」

 ハッハッハ、とか腰に手当てて笑ってる。

「あの、ちょっと、説明してくれる? タクミさん、なんか全然意味がわかんないんだけど?」

「あれ、言ってなかった?」

 おれの質問に、いのりちゃんがきょとんとした顔で答えた。

「あたし、お稲荷さん」

「は?」

「だーかーら、あたしがこの稲荷神社の神様なの」

「あ、え?」

 なんか変な声しか出てこない。

 それでもおれは、気になったことを口に出してた。

「御神木が神様なんじゃないの?」

「ああ、あれは正確には神様とは違うの。でも、御神木があるからあたしたちが人間の世界に出てくることが出来るって意味では、神様と似たようなものかもしれないけど」

「なんてこったい……」

「あ、それ」

 いのりちゃん……お稲荷様の方がいいのかな? が、ニコニコしながらおれを指差した。

「その、〝なんてこったい〟ってやつ。前に会った時にも言ってたよね! なっつかしーなー」

「え、覚えてたの?」

「もっちろんだよー! タクミはあたしの親友だもん!」

 これ、じーちゃんがよく使ってた言葉なんだよね。東京にいる時はあんまり出てこないけど、こっち田舎にいるとちょいちょい出てくる。

 いや、ていうか。

「かみさま、だったんだ……」

 頭で考えたことがそのまんま出てくる。

 だって、一緒に遊んでた子が、遊び場にしてた神社の神様だったなんて。

 びっくりどころの話じゃないじゃん?

「そ、神様だよー。とはいっても、こっちにいるときに、〝向こう側への入り口〟の御神木が倒れちゃったから、帰ることは出来ないんだけど」

 そういっていのりちゃんは仕方ない、と笑う。

「帰れないと、どうなるの?」

「力が消えるまではこっちにいるよ。でも、向こう側にある神気しんきを吸わないと、力はどんどん減っていっちゃうの」

「てことは、そのうち消えてなくなっちゃう……?」

 そう返すと、いのりちゃんはこくり、と頷いた。

「でも、最後にタクミに会えたから、うれしかったよ」

「……最後?」

「そう。あたしは神様の中でもまだ若くて力が小さいから、ため込んでおける神気も少ないし、この神社から離れることも出来ないの。……だから、こうやって姿を見せるのも、これが最後、かな」

「そんな……!」

 それも仕方ないよ、といのりちゃんはまた笑った。

 だけど。

「仕方ないわけないじゃん」

「え?」

「久しぶりに会ってさ! もう会えるのは最後とかさあ! そんなの、仕方ないわけないじゃんか!!」

「だって、じゃあどうすればいいのよ!」

 いのりちゃんがキレた。

 目にいっぱい涙をためて、眉毛の間にきゅっとシワを寄せて。

「大体、この6年間、なんで会いに来てくれなかったのさ! あたし、毎年楽しみにしてたんだからね!?」

「それこそ仕方ないだろ! おれだって来たかったよ! ……だけど、次の年は風邪こじらせて、その次の年からは新型感染症とかのせいで来られなくて。やっと今年じーちゃんとこに遊びに来れて、だけど神社がなくなるって聞いて! それでいのりちゃんとももう会えないなんて、そんなのないよ!!」

 言いながら、おれも半泣きになってた。

 さっきまで、会えるかなぁ? 程度の気持ちだったけど、もう会えないってはっきり言われるのはショックだった。

 おれたちはお互い、涙を浮かべながらにらみあう。そして、同時にふ、と目を下に向けた。

「……ごめん」

「おれも、ごめん」

 おれたちはお互いにあやまって、顔を見合わせた。

「……プフッ」

「……あははっ」

「なに急にあやまってんの、タクミってば」

「いのりちゃんこそ」

 二人で一緒に笑い合う。そして、どちらともなく拳を出すと、それをコツン、と軽くぶつけた。

 小さい頃からやってた、おれたちだけの挨拶だ。


 そういえばあの頃も、こうやってケンカしたり笑ったりしてたな、なんて、おれは思い出していた。

 一通り笑ったところで、おれたちは石段に腰を下ろした。神様にお尻を向けることになるからダメって言われてたんだけど、その神様は今、となりに座っておやつに持ってきたクッキーを食べてる。

 おれはいのりちゃんに聞いた。

「……だけどさ、ほんとにもう仕方ないことなの? 何かまだ方法とかあるんじゃない?」

「うーん……方法はなくもないんだけど……」

 いのりちゃんはクッキーをくわえながら、しょんぼりした顔でおれを見る。

「……とりあえずそれ、食べちゃえば?」

「あ、うん。……んぐ。ちょっとお茶ちょうだい」

 持ってきた二本目の麦茶をいのりちゃんに渡す。ありがと、というが早いか、ごっきゅごっきゅと一気に飲み干してしまった。豪快ごうかいだなあ。

「……っぷはー! クッキー、おいしいけどノドがぱっさぱさになるのよねー」

「あ、わかるわかる」

「ごちそうさまでした。……で、方法は一応あるのよ」

「あるの!? だったらそうすればいいんじゃ」

「まあ聞きなさいよ。方法はある。だけど、それは出来ないのよ」

「なんで?」

「んーと……」

 いのりちゃんは考えながら、ぽつぽつと出来ない理由を話してくれた。

「御神木にさ、しめ縄っていうのが巻いてあるの、知ってる?」

「あーうん、見たことある気がする」

 御神木のぶっとい幹に、なんかピラピラした白い紙をつけた、ゴツゴツした縄が巻いてあるのを見たことがあった。

「あれがね、あたしに神気を送ってたの。だから、あれをどこか別の、神様の住んでない神社の御神木に巻けばいいんだけど……」

「だけど?」

「御神木が倒れた時に、しめ縄がちぎれて飛んでっちゃったのよ」

「うわぁ……」

「さらに、神様の住んでない神社っていうのがどこにあるのかも分からなくて……」

「うーわぁ……」

「ね? お手上げでしょ」

「うーん……」

 おれたちは頭を抱えてしまう。……けど、ちょっと待てよ。

「神様の住んでない神社って、どういうもんなの? 分からないと探すも何もないよ?」

「ん」

 いのりちゃんが倒れた御神木の方を見る。

「ん?」

「つまり、御神木にしめ縄が付けられていない神社ってこと。でもそんなとこめったにないし」

 あー、なるほどね。

 しめ縄がついてないってことは、そこに住む神様が神気をもらえないってことで、それはつまり、今のいのりちゃんと一緒ってことだ。

 そして、まだ問題はあった。

「しめ縄がちぎれちゃったって?」

「うん。だから、もしそういう神社が見つかっても、縄を巻くことが出来ないんだよ……」

 そう言ってまた、いのりちゃんは下を向いてしまう。

 おれはまた、うーんとうなりながら考えた。

 遠くでミンミンゼミが鳴いている。

 そんなに遠いところでもないはずだし、来た道ではあれだけうるさかったのに、ここではむしろ、心地いいような穏やかな声にも聞こえていた。


 そこで、おれは気がついた。

「……そうだ」

「どうしたの?」

「セミ!」

「は?」

「セミだよ! なんでこの神社の中だけ、こんなに静かなのかってこと! それってさ、いのりちゃん……神様がいるから、特別な場所ってことだよね?」

「あー、うん、まぁそういうことかなぁ」

「それに、それにさ、この神社の中って、すごく涼しいじゃん! これもきっと、神様が住んでるからってことだよね!」

「うん、それはそう。この涼しい空気が、まだここには神気が残ってるって証拠なの」

「だったら!」

 そう。

 おれは気づいてしまった。

 神様のいない神社。

 それは、おれのよく知ってる場所にあった。

「あるよ、神様のいない神社!」

「えっ?」

「東京の、おれんちの近くにある神社! あそこは行っても涼しく感じないし、セミとかもうるさいまんまだしさ!」

 もしかしたら、だいぶバチ当たりなことを言ってるのかもしれないけれど、そんなことを考える余裕なんてなかった。

「タクミのおうちの近く……!」

「そう! そこに引っ越せば、もっといっぱい一緒に遊べるよ!」

「それいいわね! ……あ、だけどしめ縄」

「うん! だから、それさえなんとかすればいいんだよ! ちょっと待ってて!」

 そう言っておれは、ポケットから今年買ってもらったスマホを取り出して、じーちゃんちに電話した。

「あ、もしもし、じーちゃん? ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ……」


――――


 結論から言えば、しめ縄は手に入った。

 本格的なぶっといやつじゃなくて、持ち運びも出来そうな細いタイプのやつだけど。

 おれは電話で、じーちゃんからしめ縄はどうやって手に入れればいいのかって聞いたんだ。

 そしたら、

『しめ縄ならタクミ、お前んちにもあるぞ』

「えっ!? ほんと?」

『おう。商売やってる家にはたいてい、商売繁盛しょうばいはんじょうの神棚ってのがある。それに使うしめ縄を持ってるはずだぞ。タクミんちはそば屋だし、間違いなくあると思うぞ』

 って返ってきた。

 次に、おれはとーちゃんに電話した。

「とーちゃん、しめ縄ってうちにある?」

『なんだいきなり。まぁあるぞ、神棚に使うやつな』

「わかった、ありがと!」


「しめ縄はある、神社も見つかった。これでオールオッケー!」

「とはいかないのよねー」

「え、どうして?」

「このままじゃあたし出られないんだもん、ここから」

「あ……」

 そうだった。

 確かにさっき、神様は神社から出ることは出来ないって……。

「なーんちゃって」

「……はい?」

「タクミ、ちょっとこれ持って」

 そう言うと、いのりちゃんは袖の中に腕を入れて、何かの紙を取り出した。

「何これ、おふだ?」

「うん。あたしがこの中に入れば、外に出られるの。おふだの中にいる間は、あたしはずっと眠ってる感じになっちゃうんだけどね」

「なるほど」

「これをタクミが持って行って、その神社の御神木にしめ縄を巻いてから、このおふだを貼ってくれれば、引越しは完了ね。……ただし」

「ん?」

「あたしは入ってる間に、このおふだが破れたり、水にぬれたりしたらアウト」

「ひぃっ」

「頼める?」

 いのりちゃんがおれをじっと見る。

 期待と不安がまざってるような、ちょっと心配そうな目。

「大丈夫」

 この神様は、自分が消えちゃうかどうかって時に、小さい頃に一緒に遊んだだけのおれを信用してくれた。

 強気で可愛い、おれの大切な幼なじみで、親友で、お稲荷様。

 ここで断るなんてこと、出来るわけがない。

「おれが、ちゃんと運ぶよ。そんで、東京でまた、一緒にあそぼう」

「タクミ……うん!」

 おれたちはまた、拳同士をこつんとぶつけて、笑った。


――――


 あれから、一週間。

 夏休みも終わりに近づき、おれは東京の家に戻ってきていた。

 いのりちゃんのおふだも無事に運び、東京で再会することも出来た。

――んだけど。

「タクミー、おっはよっ!」

「おはよぉっていうか、まだ朝の5時だよ……」

「だってー、せっかくタクミんちに引っ越したんだからさー」

 そう。

 いのりちゃんはなぜか、うちの近所の神社ではなく、うちの店の神棚に引っ越してしまったのだ。

「まさかうちの神棚でもよかっただなんて……」

「あそこの神社はまだ神様住んでたしね、貧乏神びんぼうがみだけど」

「まぁね……」

「そんで、あの神棚には住んでなかったしね、商売繁盛の神様」

「そうね……」

「しめ縄も、お庭の木に巻いたし、一件落着ぅ!」

 ひゃっほーう、なんて踊ってるいのりちゃんだが、それはそれで問題はあった。

「ずいぶんとちっちゃくなっちゃって……」

 しめ縄のサイズの問題で、引っ越してきたいのりちゃんは、おれの手の上に乗るくらいのサイズになってしまっていたのだ。

 今彼女が踊ってるのは、おれの勉強机の上だったりする。

「あ、そうそう、タクミ」

「ん?」

「今度のお休みにさ、一緒に行こうよ!」

「どこに?」

「あたしの世界!」

 は?

 神様の住む世界ってこと?

「異世界転移ってやつ、なのかな……?」

「あたしの友達も紹介するよー! ひゃっほーう!」


 神社に住んでるお稲荷様神様の引っ越しを手伝ったら、異世界に行きました。

 そんな小説やアニメみたいな話、ある?

 そんなことを思いながらも、おれはこのちっちゃなお稲荷様親友との冒険が、ちょっと楽しみになっているのだった。

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