「家族の記憶」を含む小説

　戦場で出会った少年騎士レオと姫騎士アリシア。激闘の末、勝利したレオはアリシアが死んだ姉アリアに瓜二つである事に気づき、トドメを刺さずに彼女を連れ去った。 　姉と仕草や口調まで…

お盆に帰省した私は、山あいの墓所に手を合わせ、母の家に戻った――そこには、もうこの世にいない父の気配があった。 「霊見える母」と「全て感じる子」、
光と影のあわいで過ごす、静かな…

屍人（ゾンビ）短歌を書いてみました。 以下は、バックストーリー（蛇足）です。 【本文より長いストーリー】 　幼い妹がゾンビウイルスに感染し、発症した。 　三つ上の兄は、不安…

＊しばらく、更新はスローペースとなります。 「村の外の者に、決してカイリの歌を聴かれてはいけない」 ある日、事故で死んだ主人公カイリは、記憶を持ったまま異世界へと転生した…

　――『レプリカルテの庭』。 　それは記憶喪失が生み出したもう一人の存在――レプリカが辿り着く世界だ。 　レプリカの記憶を覗き、彼らの気持ちを理解すること。解決方法として三つの選…

　いろいろと出会した物事なんかを少しずつ思い出して書いていこうかなと。（転載あり）

『オニが出るよ』続編、単品でも楽しめる物語。 『オニ』との対峙から十年が経った。 夏の訪れと共に、あの村に再び怪異の気配が戻る。 過去と因縁を「ほどき」、封じられた真実と向き合…

東京一極集中の是正を目的に、日本政府と大手企業が連携して建設した未来型スマートシティ《SUMIKA（スミカ）》。 全国の過疎地に点在する3つのスミカは、最先端のAI技術と自動化…

2087年、年齢を30分単位で調整できる世界。年齢調整技師・真田慎二の前に「山田虎雄」と名乗る老人が現れる。「君は何度目だ？」──その言葉が、封印された記憶の扉を開いた。 慎二は…

母の死が、私に、止まっていた時間の音をくれた。 大学卒業を控え、新たな人生への一歩を踏み出そうとしていた20歳の田中美咲。しかし、春の光は突然、彼女の母、小野ひなこの死によって…

大人でもない、子供でもない── 中学生の千穂は、ある日、祖母から【秘密】を聞かされる。 「おまえは、特別な“子”なんだ」 動き始める、不協和音。 ──歪んだ因果律が、…

失われた家族の記憶を胸に、彼は異世界で目を覚ました。 そこは、力が支配し、商いが盛んで、権力が渦巻く世界だった。 新たに与えられた名は、ガイウス・リキニウス・リィアトル。 戦火…

電子世界に住む月野灯（つきのあかり）は消えた母の手がかりを追い続けていた。ウイルスとして追われながらも、見えない手掛かりを必死に追い続ける灯に待ち受けるものは何か……無数の0を重…

小学6年生の一ノ瀬かける。 3年前から失語症になった母と、言葉を交わせない日々。 「伝えたいことがあっても、届かない」 そんな現実に心を閉ざしていた少年は、ある夜、閉館後の博物館…

　瀑布のような夕陽に染まる離島〈月映島〉では、感情が共鳴し暴走する“エモーショナル・ブレイク”が日常を蝕んでいた。国立蒼穹学院に入学したばかりの蒼士は、島に渡った初日に未知の哀し…

花の記憶シリーズ第Q弾(全26作品) 祖父母を亡くし、両親に見捨てられた12歳の柚乃。 残されたのは、広い一軒家と、庭の柏の木。 誰にも頼らず生きていこうと決めた彼女の前に現れ…

老人ホームにて、 老母との、 三題話 お題「記憶」「スイカ」「旗」

花の記憶シリーズ第F弾(全26作品) 母を知らずに育った音大生・廿楽奏音（つづら・かのん）は、ある演奏番組の収録で、自分の演奏に興味を示した資産家・志摩晃一と出会う。 彼は奏音…

祖母の葬儀後、遺品整理の最中に見つけた、未開封の一通の手紙。 「明日、17時に待っています。」 その言葉の意味を追いながら、祖母が隠していた“ある約束”と、母の存在、家族の形に触…

病気で死んだはずの妹が、ある日家に帰ってきた。 家族は「奇跡だ」と涙を流すが、僕だけが気づいていた。 蘇った妹に感じる、言いようのない違和感の正体とは――。