世界の鎮魂歌【ばんか】は、俺が歌う! -拝啓、無能がお好きな皆様へー

作者 和泉ユウキ

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★★★ Excellent!!!

重厚なストーリーと緻密な描写でつづられる、ハートフルファンタジー。

ご都合主義もチートもない、異世界転生というテンプレートな導入からは想像できない、リアルな少年像とその心に寄りそった物語が、読者の心も揺さぶることは間違いない。

『聖歌』などの印象的なギミックが読者の興味を引き、なおかつストーリーの重要な根幹にかかわることを匂わせる。

細部まで気を配り、こだわりを持って設計された物語には、時間を忘れて引き込まれずにはいられなかった。

この作品は、誰もが抱える「傷ついた少年・少女」に寄りそう、慰めの歌であり、背中を押す応援歌だ。

★★★ Excellent!!!

 転生先の異世界は、「歌」が特別な意味を持つ世界だった――。

 主人公が異世界に転生します。
 しかし、特殊能力を得たわけでもなく、前世の知識を生かして大活躍するわけでもありません。
 主人公カイリは「前世の記憶を持ったまま生まれてきてしまった」というだけの、普通の少年です。
 むしろ、前世の死の恐怖を覚えているがために、人を傷つけることを極度に恐れ、日常的に武器が扱われるようなこの世界では「役立たず」と言えなくもない、そんな立場です。

 けれども、カイリの両親は暑苦しいほどの愛情たっぷりに彼を育ててくれ、村の人々も皆、優しい。カイリは、平和な毎日を過ごします。
 ――時々、「隠されている違和感」を感じながら。


 一番好きなシーンをご紹介したいのですが、それをするとネタバレになってしまいます。
 なので、言いたいのに言えません!

 あのエピソードは凄かった……!
 文章から伝わってくる温度に、ゾクゾクしました。
 研ぎ澄まされすぎた言葉が、心に響きました。

 物語の初めの頃からは、想像できない展開が待っています。
 騙されたと思って、「Banka2 俺の歌は、彼らのために」の最終話「第17話」までを、まずは読んでいただけないでしょうか……?

★★★ Excellent!!!

前世の記憶を持って、異世界に転生したカイリ……だが、彼にあるのは記憶だけ。
「チート」と呼ばれる能力もなく、けれども、今世の両親に溺愛され、村の子ども達に慕われながら、カイリは平和に、穏やかに暮らしていた。

……平和な日々の陰に、どこか、不穏さを感じながら……。

そして、その秘密が暴かれる時、カイリは――――。


最近、流行りの異世界転生とは真逆をいく今作、丁寧に描かれる日々からの急展開は、息を飲むしかありません!

流行りの異世界にはもう倦んだという方、胸に迫る物語を、ぜひともご一読ください!