七生が出会したいくつかの

七生 雨巳

引っ掛かったこと

”お”なのか”ご”なのか


 ここのところ引っかかってもスルーを続けていたのですが。個人的な疑問が募ってきたので。


 まず最近よく見かけるのが。


 「お慈悲」か「ご慈悲」かってこと。

 耳にね、「ご慈悲」だとどうにも違和感が強過ぎてかねがね首を捻ってたんですよね。でもまぁいいかぁ。ってスルーしようとしてたんですが。やっぱり気になってね。


 ”お”の後の単語の最初が子音が母音かで”お”と”ご”は基本決まるのですが、例外もあるんですよね〜。そこは七生はいつも勘を頼りに使い分けてたり、疑問が出たら調べたりしてますが。

 そこから行きますと、この場合は、”ご”が正解っぽくも思えるんですけどね。

 ここで思い出して欲しいものが。

 七生くらいの年齢になりますと、大衆娯楽時代劇をTVで見たりした方が多いと思うんですよ。昔はよく流れてましたしね。

 見たことがある方はそこを記憶からひっくり返してみてください。

 「刺青判官」とか「遠山の金さん」「大岡越前」でもいいですし、「水戸黄門」でも「暴れん坊将軍」でもいいです。他にも銭投げるひともいれば、般若の面を被って舞うひともいますし、房が紫のひともいますけど。江戸が舞台なのに黒豹さんもいましたね〜。ともあれ、その他にもたくさん。

 とにかく。

 主役が見栄を切ったあたり。そう、クライマックスが過ぎた直後くらいですかね。

 お白洲とかに引き出された(金さんとか越前さんだねこれだと)被告人が、派手な殺陣の時に主人公がいて自分たちの罪をあらかじめ知っていた〜とかってガックリくる前に主人公に縋る時のセリフです。

 大体、


「おじひを〜」


 なんですよね。


 「ごじひを〜」じゃないんですよ。


 で、まぁエッセイにするにあたってぞろりとググってみました。

 庶民は”お”って意見もありました。どっちでもオッケーって意見もありました。”ご”が正解って方もおりました。


 が、あ! これかもって思ったのが、仏教関係での”御慈悲”の読み方。

 これね〜。

 ご家族のかたが真言でもなんでもいいんですがお経を誦したりしてるのに慣れてる方ならピンとくるとは思うんですが。


 ”おんじひ”って読むんですよ。


 で、どうやらこの”おん”が訛ったって説がね〜有力だよねって納得できたのですよね。


 まぁ、仏教由来の言葉なので、そもそも異世界ファンタジーに登場させるのはどうかって突っ込まれたら、どうにもならないですけどね。


 そんなことで、おそらく七生的には「おじひ」が正解だと思うんですよね〜。学者さんとか学校の先生がどうおっしゃるかは知らないですけどね。


*****


 序でに。


 これは小説じゃないんですが。

 某華やかな絵本風漫画の世界の中世ファンタジーで気になって仕方がないファッション関係の話。”の”がしつこいなvv


 元々中世と言いつつファッション的にはほぼ近世以降だよね〜って。だからこれは近世以降あたりの文化と思って読んでますが。

 異世界だしね。

 胸を板で潰して〜なんて辛いしね。

 その辺の時代子供服なんてなかったんだよ〜とか言ってもね。

 足見せるのはしたないってNGの時代なのに膝丈ワンピなんてね。

 確か靴にも左右の別なかったよね〜とかね。


 いろいろ突っ込んだら負けなのはわかってるんですが。ノンフィクションじゃないからね〜。フィクションだからね。なんでもありよ。大体そこ突っ込むなら魔法はどうなるんよ? ってなもんで。


 それでも個人的に譲れないと言うか、そう言うこだわりって誰にでもあるんじゃなかろうか? と思ってるんですよ。声にしないだけで。


 で、まぁ。


 七生の譲れない一点。できればかなえてほしい一点。


 それが、ね。


 男性の靴下なんですよ。


 女性は大抵履いてます。けど、男性がね。革靴を素足で履いてるんですよ。そこがね〜気になって気になって。服飾史云々じゃなくて、蒸れるぞ! とか足が臭くなるぞ! とか、その辺でね。

 ブーツでも履いていないとすると、結構ひどいことになってない? ゲートルを巻けとは言いませんが。せめて靴下を履いてほしい。

 七生の年代だとね、素足で革靴って反社会的なグループのイメージがあるんですが。地域差でしょうか?

 とにかく、どうしても気になって気になって仕方がないんですよね。

 黒いナイロン靴下とかそう言うのを履けとは言いません。これはこれでちょっとな〜と思うので。男性なので、シルクもどうかな? と思うので、綿とか麻あたりでいいので漫画の男性にも靴下を履かせてほしいなぁ。

 

 とりあえず、西洋史をググってみたのですが、タイツの歴史やら靴下の歴史。結構面白いですよ。

 少なくとも中世以降のヨーロッパっぽい世界観なら寝るときや水に濡れたりするとき以外の素足ははしたない〜ってあってもいいよねぇと思うんだけれどね。

 けどあまり現実〜とか歴史〜とか言っても仕方ないのはわかっているのですよね。

 なんたって、まぁ、中世あたりを描こうとして忠実にとかってなりますと、ね。

 腰上までぴったりのタイツで股間を補正強調するのがお洒落! なんて言うモードが幅をきかせていた時期もあるんですよね。これは正直避けたい。

 けどやっぱり、男性にだって靴下を履かせてほしいなぁと言うのが正直な気持ちなんでした。

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