「子守唄」を含む小説

【カクヨムコン10　中間選考通過中】 　公爵令嬢アメリーは妾の子。両親を失った後、公爵位を継いだ異母兄から厄介者扱いされていた。 　さっさと結婚して家を出ようとするものの、婚約…

　エリサはかつて、家族でも親類でもない女性、ネヴァとともに生活していた。 　まだ幼いエリサに子守唄まで唄ってくれたネヴァの本来の役目は、エリサ宅の私邸警備。しかしエリサへのサポー…

銀鱗荘に帰郷した私は、叔母の不可解な遺言と向き合うことになる。 警告を無視した夜、私は禁忌を解いてしまう。 崩れゆく館の中、蠢く水槽の影、血族に刻まれた銀の鱗――全てはあの日…

この小説は以前どこかで書いていたものです。再編して出すことにしました。 九州の少し北に浮かぶ飯見島（いいみじま）。 かつては少ないながら人が住んでおり、複雑な潮流と島を取り囲む…

いちまつのたいようのひかりをささえるうた

雨の音は静かに始まった。深夜の空を叩く小さな滴が、やがてしとしとと降り続く。それは、耳を澄ます者の心にじんわりと沁み込んでくるような優しいリズムだった。外灯に照らされたアスファル…

方を底なしの堀で囲まれた城。その主は、冷酷非情な戦略家として恐れられていた。敵の策謀を読み解くことだけが、彼にとって唯一の愛情表現だったのかもしれない。老境に入り、もはや誰も彼に…

※注意 この作品のヤンデレ成分は結構後にきます。なので、もし、ヤンデレ成分をふんだんに味わいたい方は作品の完成を待った方が楽しめるかもしれません。 あらすじ ある事情で転生した主…

不死――それは、多くの人間にとっての宿望であり、ある者にとっての呪いである。 これは、ある存在によって「不死の祝福」という名の『呪い』を与えられた男の物語。 その『呪い』は、世…

「だけど私、帰る家がないから」 ほらね。と彼女が指差した先に、そこにあるはずの彼女の足がなかった。 優しい幽霊と僕の恋のお話。 /毎日18:00更新予定 X : @skysh…

※タイトル変更しました。 マリアベルは何も悪くない。 子を望んだ父母の元へたどり着いて、母の胎内で子守唄を聞き、 会える日を今か今かと待っていた。 愛され、幸福になる為に…

男なんかに頼らない生き方をする、と強がりを言っていた主人公は、実は従兄弟のお兄さんにイタズラされた記憶の呪縛から逃れられない悩みがあった。恋愛恐怖症に陥っているのだった。男と女で…

眠いですよねぇ。午後の授業。それが退屈な現代国語や現代社会では、寝るなと言うのが無理。 そうして誘われた夢の世界で、主人公が気付いた真実とは、なんでしょう？

　夜が深まり眠りにつく頃に隣の部屋から眠りを誘うようなノクターンが聞こえてくる。 拓也にとってはこの曲は子守唄のようだった。 この曲を聞き深い眠りに着いた。そして、この曲を流して…

子守唄じみて聞こえるチッカンと、ドアミラーにうつる祖父の手 第七回こむら川小説大賞参加用作品です。

深夜の終電。幼馴染のアリアと二人きり、人気のない車内で不気味な静寂に包まれた時、不可解な停電が発生する。暗闇の中、アリアが語り始めたのは「魔の終電」の都市伝説。それは、終電後に現…

いつからか、海の方から唄声がする。 哀しい子守唄のようなその歌は、嘗て海で 死んだ者の嘆きだろうか…将又、海の 魔物の誘いだろうか。 例の【猫魔岬】であったこと。 《…

2024年6月16日（日） NHKFM「リサイタル・パッシオ」沢田蒼梧（ピアノ）へのTweetをまとめました

『かあさんの唄』の続編です。 実の母子が結ばれてから何年経過したかわからない… 実の母子であるにかかわらずカノジョカレシの関係をつづけた… そんなある日のことだった。 ゆ…