「天狗の子」を含む小説

十三歳になった亜子は親元を離れ、学園に通う事になった。その学園はあやかしと人間の子供が通うあやかし学園だった。亜子は天狗の父親と人間の母親との間に生まれた半妖だ。亜子の通うあやか…

外になんか行きたくない。 ワタルはそう思っていたのに、ばあちゃんは強引に山へと誘った。 そこでワタルは、天狗の子に出会うのだが—— 。 ＊柴田恭太郎さんの自主企画 【三題噺】…

昔々。まだ世に魔がいた時代。 天狗と人の間に生まれた子がいた。 その子は川の神に大人の姿をもらって……

生観音と崇められる義王は、法貴寺の稚児だった。夜毎に床へと召されるなか、寺にて一生を過ごすしかない我が身を哀れむ。ある日、部屋の下男より「天狗の羽根」を拾ったと見せられるが──

祖父の家で出会った少年は、いつまでも歳をとらなかった。 かつて祖父が住んでいた田舎の一軒家に帰ってきた高尾が語る、兄ちゃんの思い出と夏の終わりの物語。

ある日道端で腹をすかせたカラス天狗の子を拾ってしまった私こと関川。 断食の修業を始めるなんて聞いてしまったことで、料理魂に火が付きます。 そう。断食する前に平九郎においしいものを…

正和3年(1314)晩春の頃。遠江国池田宿に立寄った“人狗”紀政綱（きの-まさつな）は、旧知の歩き巫女・麻乃に再会する。宿に住む武士から女の幽霊に関して相談を受けた政綱は、麻乃を…