概要
兄ちゃんはいつ見ても17歳のままだった
祖父の家で出会った少年は、いつまでも歳をとらなかった。
かつて祖父が住んでいた田舎の一軒家に帰ってきた高尾が語る、兄ちゃんの思い出と夏の終わりの物語。
かつて祖父が住んでいた田舎の一軒家に帰ってきた高尾が語る、兄ちゃんの思い出と夏の終わりの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい天狗の少年との出会い
山奥にある祖父の家、居候として暮らす自称天狗の少年と、その彼と仲良くなった『俺』の物語。
静謐な雰囲気が魅力の現代ファンタジーです。
タイトルや紹介文のイメージから、なんとなく、
「爽やか田舎の夏、そこで出会った天狗の少年との友情物語」
といった物語を想像してしまったのですけれど、とてもそんなものではありませんでした。
いや、正確には「確かにそうだけどそうじゃなかった」という感じ。
つらく切ない物語に打ちのめされます。
主人公の身の上がこう、とにかく大変で……。
最初のうちはそこまでとは思わなかったんですけど。でも終盤まで読んでいくと、彼の身の回りの環境や運命の、それら…続きを読む