「変異体ハンター」を含む小説

「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」 　黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。 　眼球代わりの、触覚を揺らしながら。 　変異体。…

「やっぱり雰囲気あるっすよね～、正月早々のコンビニ」 　正月があけた１月６日。 　山道にポツンとあるコンビニに、ココアカラーの車で訪れた２人の男女は入店する。 　それぞれほし…

「俺ハ、コノ人生デ、デキルコト全テヲヤッテキタ……全テダ……スベテナンダヨ……」 廃病院に住み着いたという、変異体と呼ばれる化け物。 その化け物は、付近の住民や駆除に向かった警…

　黒いローブで身を隠す少女は、老人に頼む。眼球代わりの、触覚を揺らしながら。 「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」 「お嬢さんはこの世界の…

「どうしてだろうねえ。同僚に趣味はあるのかって聞かれて、それに答えられなかったってだけで、好きでもないジグソーパズルをやっているんだろお」 　とある駐車場に駐車しているココアカ…

　森の中に、１台の車が止まった。 　そこから現れたふたりの男女は、依頼主に会うために周りを見渡すが…… 「僕、実ハ高イトコロガ苦手デ……人間カラ逃ゲテイタラ夢中デ登ッチャッテ……

追記 　この総集編にエピソードを追加した完全版を投稿しました。 　あるエピソードとの差し替え、エピソードの並び順、そしてエピローグに違いがあるので、完全版以前のものも一応残して起…

変異体とは、化け物のような姿に変異した元人間である。 恐怖の対象である彼らは、見つかり次第隔離、もしくは駆除される運命である。 その変異体の駆除を請け負う“変異体ハンター”の晴…

地球とそっくりに開発された星。 そこを旅する人間、そして化け物にも、正月がやって来た。 老人は、初日の出を待ちわびる化け物を追いかけて息を切らしていた。 太った男性は、初詣の道…

「“晴海”先輩、釣りってしたこと、あります？」 　とある街にある港は、本来ならばたくさんの釣り人が訪れる場所だった。 　変異体と呼ばれる化け物。それに纏わる事件が港で起きてから…

「あの人は、私が人間に戻りたいっていう願いを真剣に聴いてくれた。そして、彼なりの解決案を教えてくれた」 人間の姿をした彼女は、人間ではないバックパッカーに打ち明けた。 とある…

森の中にそびえ立つ西洋の屋敷。 そこに、変異体ハンターと呼ばれる職業のふたりが訪れる。 彼らは、屋敷に入っていった女性を見て、不思議に思う...... 変異体ハンターは、変異体…

３話完結の短編です。 開業前のホテルの従業員が、一斉に失踪した。 生き残った１人は、化け物を見たとオーナーに報告する...... 警察では手に負えないような化け物、または事情…

　化け物への耐性がない者は、化け物を見るだけで恐怖の感情を呼び起こす。 　化け物病と呼ばれる病が広がる世界で、化け物ハンターと呼ばれるふたりがいた。 　ひとりは太めの体格の青年…

　化け物病…… 　それにかかった人間は、化け物のように体が変形し、その部分を見た人間は恐怖に襲われてしまう。他人から恐怖の目で見られることにより、狂ってしまう化け物もいた…… …