「切ない ほっこり」を含む小説

俺はあひるのおもちゃ。名前はすいすい。 俺の彼女は大学生の中川佐和子。 けれど、俺は最初から彼女と共にいたわけじゃない。 俺の最初の相棒は駄菓子屋の「ばあちゃん」だった。 俺はば…

システムエンジニアの萩野みさをは、仕事中毒でゾンビのような見た目になるほど働いている。 人の良さにつけ込まれ、面倒な仕事を押しつけられたり、必要のない物を買わされたり、損ばかりし…

馬車馬のように働く日々で、いつの間にか最低限の楽しみが惰眠とネットサーフィンになった、社会人理央。理央が無気力にポケットを弄る中、「──まったく…いつからポケットに、機能性を押し…

　生前の記憶がない幽霊の少女。 　何となしに現世を漂い続けていた彼女はある日、ある場所へたどり着く。 　　『うぐいす写真館』 　小さな写真館だった。 　彼女はそこで「目が見え…

　X〔旧Twitter〕のハッシュタグ「#１４０字小説」で実際に作者が投稿した作品のまとめです。 　短編＆１話完結でサクサク読めるかと思います。 　様々な恋愛のお話の中から、…

灯りの魔法のみを使える能天気な少女「メイナ」。 滅びの灰の魔法のみを使える寡黙な少女「リティ」。 こんなふたりが、『氷の年』によって人や動物がいなくなった世界で、北の聖地を目指…

カランカラン ドアを潜るとそこはお洒落なカフェバー。店内は待ち合わせの客で賑わっている。 店員は美丈夫の若い男性がマスターとしているだけ。 今日も訪れた客をマスターが微笑みなが…

突然帰って来た幼馴染・小町を戸惑いつつも迎える青年・青葉。そんな彼は特殊な能力の持ち主で、神に仕える神職だった。そして小町にも秘密があり……物語が進むごとに、彼女すら知らなかった…

【1500PV突破、ありがとうございます】 年の暮れ。 僕は幼馴染みの詩穂と再会する。 彼女と接するうち、やんわりと子どもの頃のような、でも子どもの頃にはわからなかった感情を…

切なく心温まるショートショート集。

きっと、どこにでもある、かけがえのない本屋さんの話。 ※カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ（KAC2023）の第1回目のお題「本屋」に挑戦するために書いた作品です。

赤ら顔のサルは、秩序を乱し間がもの顔で生きていた。被害に遭ったカニの末路は？

この季節になると『雪』が降る。 それは、音もなく一面に降り注ぎ もれなく全ての生物を『幸せ』にするのだと。

　主人公のボクちゃんは、太陽や雲、自然の生き物たちと共に、スクスクと育っていた。そこに、ある日、ひょっこり現れた若葉ちゃん。かわいい若葉ちゃんに一目惚れをしたボクちゃんは、春・夏…

彼の好物は、テネシーウイスキーとヘビーメタル。その日も部屋の中で自分の速弾きに陶酔し、宅配ピザを頬張っていたが、「来る地獄の日々」から逃げるため、ドアを開け、外へ…「やーっぱり！…

気が付くと俺は、この世ならざる場所にいた。 別に驚きはしない。大事なのは順応だ。 唯一意外だったのは、三途の川の手前に一軒の屋台が佇んでいることだった。

人間に憧れて、将来は人間世界の医者を目指している一匹の若い女（おんな）ギツネのテリア。 彼女は病弱な人間の姿である母ギツネの面倒を見ながらも、人間界で女子高生の姿に変身して、昼は…

僕の頭上にはいつも雨雲がついてくる。 その雨のせいで人には嫌われ、仕事は追い出される。 そんな湿った人生に絶望している中、偶然起きた一人の女性との出会いが世界を変える。 嫌われ…

幼い頃に出会った。 私にしか見えなかった少女にまた会いたい。

　突然の夕立降りしきるなか、早紀（さき）はバス停留所の屋根の下に逃げ込んだ。 　そこで、千絵（ちえ）と名乗るセーラー服の女子高生と出会うのだが……？