「くりくり」を含む小説

　寒くて体が動かなくて。悲しくて泣いていました。ふいに、目の前に大きなくりくりした目が現れて、わたしはぐいっと持ち上げられて、暗い場所に放りこまれました。怖くてブルブルしてしまっ…

　仕事帰りに立ち寄る横浜家系ラーメン屋。 ある日、そこのカウンターに立つ目がくりくりとした明るい女性店員に、ふと心惹かれる主人公。 なかなか声をかける勇気はないが、ラーメンを食べ…

よすがは、恥じらいながら、顔は横を向いたままおずおずと手をさしだした。 　九条様は、目にもとまらぬほど素早く再び距離を詰め、がばっと、両手でその手をつかんだ。 　弁慶様は、いたた…

　冷たい空気に肺を清められる感覚を、もう何度体験したことでしょう？　 　あと何度繰り返せば、あなたに逢うことができるでしょうか？ 　そんな物思いにふけながら、朝焼けに染まる東…

「かっとなった私は、思わず永田にむしゃぶりつき、キスをするようにして彼の舌を嚙み切ったのです。・・・永田はのけ反って倒れ、テーブルの角で頭を打って失神したので、舌を喉に詰まらせた…

日本海軍の士官である一人の青年、千早嵩利が、敬愛し信頼を抱く上官、鷲頭春美と共に愛を育みながら支え合い、明治～大正の激動の時代を生きてゆく物語です。 千早嵩利（ちはや‐たかとし…

高校生である私、瀬戸　優子（せと　ゆうこ）のクラスに転校してきた彼、七宮　朝姫（ななみや　あさひ）君。長く綺麗な黒髪、くりくりっとした丸く優しい瞳、長いまつげ、艶っとした唇。 小…

12月24日。 北海道の高校生たちは翌日から始まる冬休みに奮起しながら、もう一つの行事に心をときめかせていた。 雪が降りしきるホワイトクリスマス。 粉雪が教室の外の世界を埋め…

　今、俺の目の前にいるのは名胡桃志子。 　目がくりくりで、ショートボブ。元同級生にして現社長・俺の雇い主。 　志子は中学に入って直ぐクラスのみんなからいじめられていた。 　俺は志…

高橋鏡花には切実な悩みがあった。 彼の容姿は紅色の真っ赤な透き通った髪、肌は真っ白くりくりお目目はなんと碧眼。 そう彼は男の娘であった。 学校でも下駄箱を開けばラブレターが溢れ出…

大学生・星野はある日、友人・竹田から竹田の高校時代の同級生、史緒を紹介される。極度の方向音痴である史緒は、広いキャンパスでも迷ってしまうため、竹田に助けてもらうことが多いという。…

　何故か『暁が教えてくれたもの。』の外伝をとっくの昔に書いていたにも関わらずカクヨムへ投稿していなかったので、今投稿しています。本編より劇的ではないかと思いますが、自分なりに創作…

　　［登場人物紹介］ 　　　　苺谷　向日葵　（いちごたに　ひまわり） 　主人公。容姿端麗で歳は14歳。得意なことは絵を描くこと。 勉強も運動もそこそこできその美しさから多くの男…