猫の初恋事情

於とも

第1話 わたし猫だと思うんですけど

 寒い。こわい。いやだ。ここはいやだ。

お母さん。お母さん!どこにいるの?なんでいないの?

暗いよ。寒いよ。こわいよ!!

 わたしは、必死に鳴いた。お母さんに聞こえるように。声がかれて出なくなっても、鳴いた。涙もポロポロ出てきたけど、体がガタガタ震えるけど、必死で鳴いた。

どれくらい泣いていたのか忘れるくらい鳴いた。


 ガタガタっと大きな音がして、少し明りが入って来た。そうしたら、大きな目玉がぎょろっとわたしを見た!

『きゃあああああああ!』

 恐ろしさに身体がガクガク震えた。大きな黒い手がわたしの背中を掴んだ。

『ひいいいいいいいい!』

 何が何だか分からなくて、必死で暴れて黒い手に嚙みついた。引っ搔いた。そうしたら、また黒い手が現れて、がっしりと全身を掴まれた。

『あ、おわった』

もう、引っ搔く元気もない。噛みついても、黒い手はびくともしないし。わたしは諦めた。すると、暗い中に押し込められた。

 そこは、何だかいい匂いがして、くすぐったい音がして、何よりも暖かかった。ゆらゆら揺れて、暖かくて、暗いけど恐い感じはしないので、何だか眠くなって、眠ってしまった。

 

 「あら、かづま。学校に行ったんじゃなかったの?もう遅刻よ!」

「お母さん。ごめんね。子猫拾った。」

「はあ?」

 かづまは、ほっこり膨らんだお腹を指差した。

「え?お腹に入れてるの?」

「うん。今朝は寒かったから。凄く震えてたから。寒そうだったんだよ。」

 かづまは、首元をそおっと開いて、中を母親に見せた。息子の胸元を覗き込んだ母は、そこに丸まってすやすや眠る黒い塊を見て、やれやれとため息をついた。

「随分小さいわね。あなた、面倒見れるの?」

「えっ!飼ってもいいの??」

かづまは、勢い込んで聞いた。

「お父さんがいいって許してくれたらね。」

「僕、ちゃんと面倒みるよ!できるよ!」

「あらそう。でも、とりあえず、今は学校行って!すでにもう、1時間目始まる時間よ。お母さんも、仕事に出る時間なんだけど!」

 母は、有無を言わせずかづまの胸元に手を突っ込んで、子猫を引っ張り出した。子猫は抵抗しなかった。弱々しくブーと鳴いただけだった。

「ごめん。時間無いから送っては行けない。頑張って自力で学校行ってね。電話連絡は入れとくから。いい?」

「うん。お父さんにも、ちゃんと面倒は見るからって、言っておいてね。」

「はいはい。行って!気をつけるのよ。」

 かづまは、笑顔で母に手を振りながら走って行った。母はかづまの姿が見えなくなるまで見送ってから、学校に電話をかけた。

 片手にすっぽりと収まる大きさの子猫は、成すがままに抵抗せず、大人しくしている。先週届いた宅配の箱を引っ張り出し、使い古したバスタオルを敷き、ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽを作ってバスタオルの下に入れ込んだ。

 そこまでした時、携帯電話に学校からの着信があった。かづまが無事に登校した連絡だった。感謝を伝えて、電話を切った。

 子猫を箱に横たえた。また、ブーと鳴いた。

「あらあら。風邪引いてるね。目ヤニもひどいし、鼻水出てるし。痩せてるし。」

 母は、どちらかといえば、犬派だった。猫は飼ったことがない。夫は子供の頃に猫を飼った経験があるそうだが。

 水を入れた重い湯呑を箱の隅に入れてから、

「ごめんね。ごはんも何も無いのよ。帰りに買って来るから、今はここで大人しく待っててね。お願いよ。」

そう声をかけながら、そっと撫でた。思いがけずゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえて、ちょっとかわいいと思った。

「さて。仕事仕事。」

母は走って玄関を出て行った。

 子猫は、ぴーぷーと変な鼻息を立てながら、温かくて明るい場所で安心して眠った。窓からは、温かい陽射しが差し込んできて、子猫は背中もぬくぬくだった。

 

お腹がすいて、目が覚めた。鳴いてみたら、声がガーガー変な音しか出ない。目はしょぼしょぼベタベタするし、鼻はびちょびちょして気持ち悪いし。

 周りを見てみたら、ふわふわの白い布に包まれていた。お母さんが居ないけど、暖かかったから、安心した。でも、お腹がすいた。そう思ったらまた辛くなって泣いた。変な声しか出なかったけど、泣いた。

「あらあら。すごいだみ声ねー。」

 ふいに誰かの声がして、びっくりして、体がまた震えた。

「風邪引いてるね。ちょっと熱もあるかな。」

いきなり、手がにゅっと伸びてきて捕まえられたかと思ったら、お尻に何か突っ込まれた。ひゃっとした。

「あ、やっぱり熱ある。内服薬と目薬と出しとくね。服薬用の小さいスポイトも着けとくね。」

 頭をなでなでされた。暖かい布で顔を拭いてもらったら、目が良く見えるようになった。鼻のびちょびちょも取れて、気持ちよくなった。

 今度は頭をぐっと掴まれた。目をぐっと剥かれて、冷たい水が入ってきた。

『ひゃあああああ!』

悲鳴をあげたけど、離してもらえなかった。

「お、うまく目薬入った。よしよし。」

そうしたら、口をむりやりこじ開けられた。

「うん。口の中はキレイ。歯茎もピンク。歯も揃ってる。よし!」

苦い水が口に入って来た。必死に吐き出そうともがいたけど、すぐに美味しそうな匂いがして、目の前にごちそうが出て来た!必死でがっついた。

「缶詰食べられるなら、大丈夫ね。生後2か月ってところかな。女の子です!」


 かづまの母は、ママ友の獣医さんに頼んで、往診に来てもらっていた。

「今、目薬と抗生剤入れたから、様子みてね。缶詰は、試供品のを幾つか持ってきたから、食べさせてみて。好みがあるから、食べられるのを次回から買ってあげてね。

当分は、消化にいい缶詰がいいけど、歯の為には、カリカリがいいから、そのうちそっちに切り替えて。カリカリの試供品もあげる~。で、お風呂は鼻水が止まってからね。それまでは、タオル濡らして拭く程度でいいよ。」

と、矢継ぎ早に支持していった。

「で、飼うの?」

「ん~。かづまは飼いたいだろうな~。一人っ子だし。話し相手にはいいかな、とは思う。」

「猫はいいよ~。散歩行かなくていいし。トイレの砂替えればいいだけだし。何より可愛い。」

「ん~。かわいいのは、分かる。」

「飼えない時は言って。里親に繋ぐから。他に困ったら、いつでも連絡してね。」

「今日は急に来てもらって、ありがとう。マジ助かった。」

「いいえ~。子猫の命がかかってるとあっちゃあね。帰り道途中だし。気にしないで。ちゃんとお金も請求するから。」

「あ、幾ら?すぐ払う!」

 しばし、お金のやり取りの後、ママ獣医は下の子のお迎えの時間だと、疾風のようにママチャリで走り去って行った。

「どれどれ。子猫ちゃん。身体を綺麗に拭いてあげようかね。それにしても、声はだみ声だし、小汚いし、ブサイクだし。かづまが見つけなかったら、ヤバかったね。」

 ほかほかのタオルで、小さい子猫の全身を丁寧に拭いていった。肉球はピンク色で、背中と尻尾は黒色。お腹と脚の内側が白色。ハチワレでほくろが鼻の左右にぽつぽつとある。大人しく、されるがままになっている。おかげで、丁寧に拭いてやる事ができた。でも、本当は嫌なのだろう。ガーブーとだみ声で鳴いている。


 かづまが学校から帰宅した。放課後育成から走って帰って来た。真っ先に子猫を見に行く。いつもはおやつに直行するのに。

「手、洗って。うがい。」

「あ、はいはい。」

 慌てて、洗面所に駆け込んで行く。水音がして、うがいの気配がした。そして、子猫が待つ箱に駆け戻って覗き込んでいる。

「かわいい~。」

「風邪引いてて、お熱があるし、感染症とかの検査がまだ出来てないから、噛まれるような事はしないでね。」

「感染症?」

「うん。嚙まれたり、引っ搔かれたりしてら危ない場合もあるって。」

「え。朝、引っ搔かれた。」

「え。どこ?見せて。」

「黒い手袋の上からだけど。手袋の上から噛まれたけど、そこは大丈夫。」

「はあ~。ちょっと。見せてみ。あら~。」

 かづまの右手に赤い線状の引っ搔き傷を見つけて、すぐに石鹼で丁寧に洗い、きちんと消毒してから、消炎効果のある軟膏を塗って絆創膏を貼り付けた。

「お風呂から上がってから、また見せて。治り遅かったら病院よ。」

「はい。」

 かづまは、いい子なのである。いい子過ぎて、母は、時々心配になる。無理してるんではないかと。無理してる自分に気付いていないのではないかと。


 夜に、父親が帰宅した。何と、父は両手に大荷物を抱えていた。

「何、それ?」

と、憮然と言う母。荷物の箱には、かわいい猫の写真がプリントされている。

「猫のトイレ。砂。カリカリに缶詰。ゲージとごはんの容器と……。」

「お父さん!ありがとうっ!!」

かづまは小躍りして喜んでいる。

「え?子猫拾って来たんじゃないの??」

困惑顔の父は、玄関の框を跨げずにもじもじしている。

「まだ、飼うって決まってないでしょ。」

「え?え?写メ可愛かったから。飼うと思って……。」

 語尾が尻すぼみに小さくなっていく。母は、大きなため息をついた。

確かに、夫に子猫の写メを昼休憩の時に送った。『かづまが拾って来ました』とメッセージを付けて。まさか、それだけで飼うと判断するとは思ってもみなかった。自分の言葉が足りなかった。『飼うかどうかは、家族会議で』と付けるべきだった。

「とにかく、話し合いましょ。ご飯食べた後で。」

「はい……。」

父はやっと靴を脱いだ。


「さて。これから、家族会議を始めます。子猫を飼うかどうかについて。」

夕食を早めに切り上げて、食器を食洗器に放り込んだ後、家族3人は、居間のテーブルに陣取った。ゲージに移された子猫が、テーブルの真ん中に置かれている。丸まって湯たんぽの上ですやすや眠っている。小声で、母が告げる。

「今日、ママ友の獣医さんに診察を受けました。急だったので、帰りに寄ってもらって。風邪ひいてて、お熱があります。生後2か月位の女の子です。」

「女の子!」と、父とかづま。

「抗生剤と目薬の処方が出ました。体調が良くなったら、受診して、感染症の検査と予防接種と蟯虫駆除の必要があります。」

「すごーい。人間の子供みたーい。」と、かづま。

「で、飼うなら、誰が休み取って連れていくの?」と、母。

「え?お母さんじゃ?」と、父。

「ほら。そこよ!何で私?自分で行こうと思わないの?かづまの用事でもう有給残ってないんだけど。」

「あー。んー。猫病院に連れて行く理由じゃ、仕事休めないよ。」

「それ、私もよ。」

「あー。受診って、必要?」

「予防接種は、必要。初めてだから、感染症の検査もしといた方がいいって。」

「土曜日なら、獣医病院開いてるよね?じゃ、今回は僕が連れて行くよ。」

「了解。じゃ、毎日の薬の服用は?猫トイレの掃除は?」

「え?それも?それくらいやってよ。」

「それくらい?私は、日々の生活でいっぱいいっぱいです。それくらいって言うなら、あなたができるでしょ。子供の世話も丸投げしてるんだから。」

 父は無言になった。不穏な空気が漂い始めた。

「僕が、やるよ!お薬。頑張るから。」

「小さい命がかかってるのよ。本当にやれるの?」

「うん!やる。」

「自分の事をやれてから、子猫の世話に手をかけられるようになると思うのよね。朝、起こされないと起きない子が、どうやって子猫の朝ごはんやれるの?」

「おいおい。まだ、かづまは小さいんだから。そんなに言うなよ。」

「そうね。まだ、小学1年生だものね。でもね私は、誰よりも早く起きて、朝ごはん作って、洗濯して干して、掃除機かけて、あなた達の世話をしてから、仕事に行ってるわ。その隙間に、子猫の世話までする余裕は、全く無いのよ。」

また、父は無言になった。

「あなた、朝起きて自分の事しかしてないんだから、猫の世話くらいする時間は取れるわよね。かづまと一緒に、猫を飼った経験のあるあなたが、面倒みてやって。」

「お父さん……。」

かづまが、じっと父親を見つめている。父はぐっと母を睨んでいる。その目を母もにらみ返す。

「私は、猫の事に関してはノータッチ。『エサは?』とか『砂は?』とか、毎朝声掛けしなきゃならないなんて、ごめんこうむるわ。誰かに言われないと世話しないなんて、責任感が無さすぎよ。子育てでも、しつこく言わないと我が子の事さえしてくれない無責任な誰かのせいで、神経すり減ってるの。これ以上は、絶対ムリ!!」

 子猫を起こさないように小声で言っているが、内容は辛辣だった。

父は腕組みして、目を閉じた。そしてしばし。

「かづま。父さんと一緒に頑張れるか?」

『えっ?』とかづまも母もびっくりした。

「これは、実は、家族の危機だと感じたぞ。ここで、父さんとかづまが頑張らないと、お母さん出て行っちゃうかもしれない。」

かづまはハッと母を見た。そして、父を見た。

「僕、頑張る。お父さんと一緒に。」

「よし。明日から……。いや。今夜からだ。頑張ろうな。」

うんうんと二人で頷いて握手しながら、誓いあっている。

何だか、いい感じで家族がまとまった。これも、子猫のおかげ??


 子猫は、十分にお世話をしてもらって、健康になっていった。初めてお風呂に入れてもらって、しっかりと毛が乾くと、ふんわりとした柔らかい毛並みのとてもかわいい子猫になった。鼻水も止まって、目ヤニも止まったら、青い瞳のぱっちりとした目が更にかわいさを添えた。

「ねえ、ねえ、お母さん。この子、呼んだら返事するよ!」

かづまが、朝、走ってやって来た。後ろから、ちょこちょこと子猫が着いてくる。

「あら、悩んでたけど、名前決めたの?」

「うん。返事したのを、この子の名前にした。」

「へえー。呼んでみて。」

かづまが、嬉しそうに呼んだ。

「すず。」

「あん。」

何と。返事をした。しかも、むちゃくちゃかわいい声で。『にゃー』でも『みー』でもなく、「あん」!

かづまが、もう一度呼んだ。

「すず。」

「あん。」

母は、かわいさに悶絶した。

「え?これ、猫の声?こんなの、アリなの?」

そこへやってきた父が

「何?何?」

「あのね、名前呼んだら返事するよ。」

「へえー。呼んでみ。」

「すず。」

「あん。」

 父もかわいさに悶絶した。かわいいかわいいと、何度も名前を呼ばれ、その度に猫とは思えないかわいい声で返事が返って来た。

 それだけではない。すずと名付けられた子猫は、どんなに離れた所から呼んでも、返事をしながら、走ってやってくるのだ。これはもう、かわいがるしか無いではないか。家族全員で子猫を愛した。

 ある晩。かづまが

「もう、子猫も少し大きくなったから、一緒に寝てもいい?」

「そうね。トイレのしつけも完璧だし。もう下敷きになるほど小さくはないから、お試しで連れて寝てみる?」

「やった!すず。今日から、僕と一緒に寝ようね。」

すずは、嬉しそうにゴロゴロ喉をならしながら、かわいい返事をして、かづまの部屋に連れて行かれた。

 すずは、嬉しかった。かづまと一緒にいる時が一番幸せだった。夜にゲージに一人で入れられるのが、恐くて寂しくて辛かったから、かづまの布団でかづまの匂いを嗅ぎながら一緒にぬくぬく出来ることが、嬉しくてたまらなかった。

『かづま大好き』って、いつも想っていた。


 次の朝。起きて来たかづまの顔を見た両親は、仰天した。

「どうしたの!その顔!」

かづまの顔はぱんぱんに腫れて、両目は開けられない程に膨れている。鼻水はずるずるで、喉がぜーぜーいっていた。

 後ろから子猫が付いてくるが、心なしか、心配しているように見えた。

「かづま、声出せる?」

かづまは首を振った。すかさず

「あなた、救急車。119番。」

「なんで、こうなってる?」

「多分、アレルギーよ。アナフィラキシー起こしてると思う。」

父はパジャマのままで慌てて携帯を握った。

 すぐに救急車のサイレンが聞こえて、かづまは運ばれて行った。母が同乗した。父は食べかけの朝食を片付けて、すずに優しく語りかけた。

「今日は、お前の大好きなかづまは病院だ。ゲージの中でいい子にしててくれよ。そのうち帰って来るから。」

 すずは、言われた通りに大人しくしていた。そのうちに眠たくなって、かづまの匂いを思い出したら、喉がゴロゴロ鳴った。そして、眠った。


「猫アレルギーだった。」

 症状が落ち着いて、夕方遅くに帰宅した母が、かづまと父親に告げた。

「一緒に寝たからいけなかったの?」とかづま。

「それはきっかけに過ぎないかな。遅かれ早かれこうなってた。」

「すずともう、お別れしないといけないの?」

かづまは泣き出した。父はそんなかづまを抱きしめた。

 そのやり取りを聞いていた者が、もう一人居た。

『え?わたし、もうかづまと居られないの?』

「いやー。いやー!かづまが好き!離れたくない。」

 激しく鳴き始めた子猫の様子にびっくりして、両親とかづまがすずを見つめた。

その、目の前で、子猫はずんずん大きくなり、ゲージの網を持ち上げて、みるみる姿を変えていった。

 そこには、かづま位の年頃の女の子が、立っていた。

 青い瞳に、黒い光彩。黒髪が背中につややかに流れている。鼻の左右に小さいほくろ。一糸まとわぬ姿で、立っていた。

 父とかづまは、抱き合った姿で目を見張る。母は、

「あんたたち、目をつぶって!女の子の裸を見るんじゃない!!」

と叫んだ。

『え。そこ?』斜め上の母の言葉に、父は心で突っ込みを入れた。

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