「#時代もの」を含む小説

“自分とは何か”を知っていく怪異譚。秘めた力を持つ天然女子高生・珠央。古びた絵巻物を抱えるクールな学園探偵・那由多。二人の出会いが六角町の運命と歴史を大きく揺り動かす。 次々と起…

妹が死んだ。 私は妹の代わりとなった。 死んだ妹の代わりに大奥に上がることとなった私は心から好いていた婚約者との婚約を破棄され、日々身につかない稽古事をしていた。そんな廃れた私…

雪に閉ざされた辺境の地、モルヴァレス。 吹雪の夜、ひとりの青年ヒロが、森を治める子爵——ゴラートに救われた。 彼の屋敷に住まう事となったヒロは、この世界における居場所を得つつあっ…

「その日わたしはこの世のものとは思えないほど美しく、妖艶な花を見た。」 兄の提案により、女子でありながら遊郭に足を踏み入れることになった。そこは美しく華やかな夢のような世界だった。

　幼い頃に両親が亡くなり、継母と義妹に使用人として扱われてきた霧島花。 　父が遺した財産が尽きかけた頃、霧島家に縁談が舞い込む。 　相手はなんと、二十歳も歳上の四十歳の海軍大佐…

　貧しい村で育った少年シロウ。村からは、どんどん人が消えていきます。噂では、魔のものにさらわれているらしいのです。運良く魔のものにさらわれずに大人になったシロウ。ある日、村長の命…

何不自由なく暮らしてきた雪久、しかし何か物足りない。 そんな思いを抱えて、毎日をこなしていく。 ある日友人から持ちかけられた相談から、雪久の人生はゆっくりと変化していく。 『…

　ある大きく豊かな藩の殿様には、秘密がありました。それは、殿様自身とひとり娘の『白百合姫』のこと。その秘密を守るため、側近のカガミは奔走します。 　この藩が抱える秘密とは？　カガ…

　ある事情からふるさとの村にいられなくなったボタン。 　村の婆ばの紹介で、大きな城下町にある『口入屋ササメ』を訪ねます。 　ボタンが抱える事情とは？ 　ササメがボタンに用意してく…

小さな提燈と月明かりを頼りに川沿いを歩く男。並ぶ桜の花を横目に奉公先の店へと急ぐ。花は美しいはずなのに、昔きいた話を思い出し、怯えながら帰る。川沿いを登ったところにひときわ大きな…

　「誰そ彼時になったら、あの四つ辻に行ってみなせぇ」 　妻を失って気落ちする喜助。気がつけば、息子の利助は声を出せなくなっていました。 　なんとかしなくては、と焦る喜助が出会った…

　妹の祝言に出席するために隣村へと向かう百姓の男。立ち寄った山小屋で一晩を過ごすことに。だが、その小屋で思いがけない恐怖体験をすることになるのだった。

　若き侍、久澄陸郎は、幼馴染であり妹として一緒に育った、そよと久しぶりに相対する。それはそよの兄・春日達彦の江戸からの帰還を知らせるためだった。達彦とともに御前仕合を観覧した幕府…

剣と魔性の織りなす和風ダークファンタジー。 エモーショナル×スピード展開×コズミック規模！ ⚡️当紹介文末尾にネタバレあり⚡️ 太陽が翳るとき。左手に魔性を秘める瘴魔退治の少女…

ロシア・シベリア極地風の国が舞台の、限りなく設定詳細な史実近代に近い世界観のファンタジー物語。魔法(異能)や異種族の存在など異世界要素はあるものの、それはただのマクガフィン。むし…

19世紀英国風の声劇台本作品。 落ち目の劇場を継いだアーサーは、ひょんなことでくずもの屋の姉弟と知り合う。くずもの屋の姉が癖のある変人で劇場に押しかけてくるが……。 個人的観点…

連作短編集です。大昔に書いて、パソコンに眠っていた作品を、掘り起こして手直ししました。

山上神之助は武芸者だ。 剣の修行をしているが女がつきものである。 実は将軍家につながる身だが、ある秘密のより野に下っている。

江戸は深川に、「あいあい」という湯屋がある。 そこは古いながらも賑やかなところで、しかし変わった湯屋であった。 その湯屋「あいあい」の釜焚き男、千吉のことが、加代はどうにも苦手で…

クリスマスに、あえての時代ものを語らせていただきます。 時は明治、所は東京。寒空の下に赤い服を着た男が一人。 北国から遥々やってきた“彼”のお話でございます。 　　　　　 同題異…