概要
人生とは、煌びやかで脆い世界の徘徊。
連作短編集です。大昔に書いて、パソコンに眠っていた作品を、掘り起こして手直ししました。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!巡る環を走って、転げて
命ある限り誰もが進む、不思議な道。
まっすぐ続くかと思えば曲がりくねって、それでも先は続いていたり、途中で真っ暗闇になっていたり。それが環だと気づくのは、いつになるのやら。もしかしたら気づくことなんて永遠にないのかもしれない。だって、道を進むだけでも精一杯なんだから。
三つの短編からなる、徘徊紀行。
それはまさしく徘徊であり、それぞれの生きた足跡でもあるのです。なにげない日常と、そこから覗くあり得たかもしれない道の数々。そこには多くの想い出と、喜怒哀楽が眠っています。それらを横目に今を生きる人物たちの背中に、貴方は得も言われぬものを感じ取ることでしょう。もちろん、解は無数にあります。あるい…続きを読む