「第45回」を含む小説

　ときは一九九〇年代。まだ携帯電話の類はほとんど普及していなかった頃のこと。 　中学生のアキは誕生日を迎えて、十三歳になった。アキの父親は再婚で、だからアキと母との間に血のつなが…

刑事部門の特別研修生として邁進する緒方勇刀。そんな彼が特研生として席を置くサイバー犯罪対策課には、杓子定規でいけすかない庶務係の市川がいた。市川は若くして警部昇任試験に合格したエ…

遠洋漁業や潜りの家業を手伝うキヨシは、台風で親父と船をなくす。途方に暮れ房総半島から上京し、職を転々としていたある日、雀荘で知り合いのヤクザからスカウトされる。漁師らしくガタイが…

　この物語は、どこにでも居るような独身アラサー女・大海原水子の婚活劇場である。 　晩婚化と揶揄されたこの時代、水子を襲うは親の視線か、世間の歪な偏見か、はたまた老後の孤独死への不…

ある女がある決意を胸に秘めて帰郷した。過去と向き合うこと、罪を償うこと、そして幸せを求めること。第４５回北日本文学賞三次審査通過作品。

苛烈な虐めに耐えてきた少年が手にしたその「力」は、少年をある行動へと駆り立てていく。第４５回北日本文学賞三次審査通過作品。