「時代の風」を含む小説

定頼は教通が嫌いだった。 彼が左大臣道長の息子だからだ。 道長の息子というだけで次々と出世していく教通。 しかも今不倫をしているらしい。いいご身分だ。 ところで、その不倫相手の女…

アルスラント皇国に亡命してきた扶桑人達の末裔が己の生き様を懸け、御前試合の裏で暗躍する。 主人公、綺堂仁兵衛は、好むと好まざると己の内に流れる血の宿命か、はたまた、養父や義妹と…

日本の童話に必ず出てくる、「泣いた赤鬼」「竜の目の涙」の作者で有る浜田広助のふるさとの 近くを題材に時代劇風に仕上げた作品です。何者かによって昔の宿場町が滅ぼされて行く。 人は鬼…

拝啓　ご無沙汰しています　 このごろめっきり冷えてきて　 世の中いいことありゃしません　 あんたが死んでくれたらと　 願い背負って断罪屋　 刃握って影潜り　 闇の中から　恨みを込…

少年ナアイは、養父のかたきを討つため剣士修行を重ねていた。 目標は、５日後に迫る闘技会。 そこで勝利すれば、地元の守備隊に入ることができる。 守備隊で剣士としての実績を積み、いず…

剣士人気のこの時代、新米剣士マーガルは吟遊詩人ヨツラに連れられ、辺境の地へと赴く。 ヨツラに『剣士百人力』と喧伝されたため、本当に剣士百人を解雇した地方領主の領地で、その代わりを…

実在の人物円空を主人公に据えてみました。彼が蝦夷の地（北海道）に渡る直前にあったらいいな的な架空のお話

ちょうど1000字の短編。 むかし、小説サイトの腕試しコーナーで1000字以内の短編を、お題に従い書きあうというイベントに投稿した小編。 ソフトの文字カウント機能では1000字…

　センギィは剣士斡旋専業の吟遊詩人。 　剣士全盛のこの時代、詩吟と歌奏で志願者を優秀な剣士と喧伝し、しかるべき先へ就職させるのがその仕事だ。 　今回は、若い剣士志願者を地方領…