概要
剣士にしてやる。おれは、おまえを剣士にしてやるぞ。
センギィは剣士斡旋専業の吟遊詩人。
剣士全盛のこの時代、詩吟と歌奏で志願者を優秀な剣士と喧伝し、しかるべき先へ就職させるのがその仕事だ。
今回は、若い剣士志願者を地方領主へ紹介するという、ごく簡単な依頼、のはずだった。
しかし、ささいな行き違いから、彼を死なせてしまう結果に。
失意のなか再会したかつての相棒は、ろくでもない歌奏方式で剣士たちを売り込み、巷の人気を集めていた。
その華やかな姿を目の当たりにしたセンギィは、秘めたる夢を打ち砕かれ、仕事への自信も無くし、とうとう廃業を決意する。
そして農道の小路をあてどもなく彷徨し始めるのだった。
(序章あらすじ)
目次
序 章 語り専門
第二章 素質あるもの
第三章 禁忌の系譜
第四章 旅路の絆
第五章 剣士手習い
第六章 穢
剣士全盛のこの時代、詩吟と歌奏で志願者を優秀な剣士と喧伝し、しかるべき先へ就職させるのがその仕事だ。
今回は、若い剣士志願者を地方領主へ紹介するという、ごく簡単な依頼、のはずだった。
しかし、ささいな行き違いから、彼を死なせてしまう結果に。
失意のなか再会したかつての相棒は、ろくでもない歌奏方式で剣士たちを売り込み、巷の人気を集めていた。
その華やかな姿を目の当たりにしたセンギィは、秘めたる夢を打ち砕かれ、仕事への自信も無くし、とうとう廃業を決意する。
そして農道の小路をあてどもなく彷徨し始めるのだった。
(序章あらすじ)
目次
序 章 語り専門
第二章 素質あるもの
第三章 禁忌の系譜
第四章 旅路の絆
第五章 剣士手習い
第六章 穢
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!吟遊詩人が剣士斡旋業? 一見不可解なこのワード、読んで納得の世界観。
優秀な剣士を育て、その腕前を必要とする雇用主に売り込むのが、吟遊詩人である主人公の仕事。
この独自の設定が、まず目を惹く本作品。
斡旋といっても、WEB小説にありがちな「ギルドの窓口に行くと、ちょうどいい雇用主が紹介される」ような簡単なものではありません。諸方に根回しをしなければなりませんし、さまざまな場所を巡っては、売り込みたい剣士を称える詩を吟じるという地道な宣伝活動をして、ようやく雇用のチャンスが生まれるといった具合です。
ほかに類を見ない設定であるでしょう。少なくとも私は類似する作品を知りません。
物語は、主人公センギィが、吟遊詩人という自身の職のありように疑問、そして絶望…続きを読む