「不思議文学」を含む小説

台所には、カビたショートケーキが一つ。 女性は生き生きとした表情で、そのケーキにカメラを向けた。 腐りゆくものとハムスター愛す、サイコでシュールな彼女の日常。

あたしはバスに乗っている。前方に視線を感じる。霊視してみると。

謎の純文。読むと「わかる」という文字がゲシュタルト崩壊すること請け合い。

かさぶたけしを作ろう

たった一人の世界で雪の下にある「もの」の処理をしながら暮らす青年の話。 全9話予定、毎日18:00更新。

低温純文めいた羊もの。羊は睡眠。

好き・嫌いで語れることは、この世、そんなに多くはない。

「裏側」に入る「俺」の話です。不思議系の低温純文。

　一粒の雨が……落ちてきた。 　それは澄み切った闇に波紋を広げる。最初は小さく徐々に大きく。 　その一粒を合図に、雨はどんどん降り注いだ。静寂を守っていた闇は、雨粒にかき乱されて…

大切な親友を失ったある1人の女子生徒。 複雑な気持ちを抱えたまま、高校に1人で入学することに。 ある転入生の登場により、周囲を拒絶し続けた彼女の孤独生活に変化が起こり始める。 …

比較的穏やかで、まったりとした短いお話をまとめていきます。少し不思議な物語の比率が高くなってきました。

久しぶりに妹に会う西条占（せん）が西町レトロ館の扉を開くと、薄暗い店の中で微かに聞こえた妹、真音（まと）の声と会話していたのは白いクマのぬいぐるみだった。他にも、真音の手を借り言…

子供たちがジグゾーパズルを無理矢理つめこんだみたいに押し込められた「エレベーター」の中で、二人が起きた。しかし、一人は記憶を失っていた。もう一人は、ユリと名乗る少女。二人は不思議…

ちなみに、今の我々も同じく、より高次元の存在に見つめられているのではないだろうか……

　我が輩は猫である。なんて賢そうな事は一切考えていなさそうな馬鹿面。自分のペットとはいえ、お世辞にも器量よしとは言えない、ぶくぶく太った三毛猫をぼんやりと眺める僕。 　ゆっくりと…

部屋の中、誰にも会わず、ずっと一人で居る人の話。頭の中を切り出してみると、中々不思議な世界が広がっていた。面白いかどうかは食べてみてのお楽しみ。

海に浮かぶ美術館。青年は作品展を観賞しようと美術館に来ていたのだが、誰もいない。諦めて帰ろうとするが、外に出られない。困り果てた青年は〈名も無い人物〉の作品展を観賞しながら、美術…

悪魔達は気まぐれに人間のもとに降り立つ。人の恐怖を餌に、その魂を喰らうために。 しかしこの悪魔が出会ったのは、自ら「死にたい」と願う男だった。 悪魔はより絶望した、旨い魂を喰らう…

　言葉の羅列。 　そんな軽々しくはない……でも並べられた言葉。