「奇譚」を含む小説

月ノ辻町（つきのつじまち）――ここは、かつて、この世ならぬ世界があった土地。 「異世（ことよ）」と「この世」、二つの世界が交わるこの町では、今でもたびたび、不思議で奇怪な出来事が…

昭和１９年、秋。急きょ帰国を命じられた弘幸が東京で受けた新しい命令は、《閣下》と共に《いわくつき》の宝物を疎開させよというものだった。 （一話ごとに、独立した話になります）

東京都八王子市にある英国喫茶待宵堂は、いつもカンコ鳥が鳴いていた。あまり流行っていないこの店で働く、英国人ハーフのおっさんと不思議な空気感をもつ美女、そして二人のバイト高校生。実…

時は明治三十九年。淫祠邪教と迷信がこの国から廃滅されようとしていた時代。古より何者かが祀られ続ける山に入り込んだ男は、そこで小さく奇妙な“神”を見た。

不思議な話、奇妙な話、怖くない心霊話。 百話のオムニバスショートショート。 主人公はアナタかもしれない。

1990年、スイレーンタウン、消滅。 それは14年が経過した現在も、解明されていない怪事件。 高校1年生の拓真は、幼なじみの伊織と平和な日常を送っていた。だが、ある日2人は、"…