待宵堂忍奇譚
おおぬきはじめ
プロローグ
この店はだいたいいつもカンコ鳥が鳴いている。
喫茶店だっていうのに、店長の妙なコダワリで、珈琲を置いていないからかも知れない。一応、英国喫茶と
この店、
そんな店でオレが働いているのは、マァ色々と理由があるんだけど、それはオイオイ話すとして、もしも、オレがこの店に居てもいい利点があるとするならば、同僚(?)に可愛い、いや、とても綺麗な女性が居るってトコロだ。一体どうして彼女がこんな店に居るのかって、それもオイオイ話すとして、その女性、
あんこさん――
彼女がボンヤリと座っていたかと思うと、突然、フラフラと歩き回ったりしている
あんこさんの他に、最近、もう一人、女子がこの店にバイトとしてやってきた。名前は
前髪を綺麗に切りそろえていて、黒くツヤのある
あ、そうだ、もう一人、そう、
さて、これで、とりあえずオレ以外の紹介はできたと思う。オレについては、平々凡々な高校生だと思ってくれていい。名前は望月太郎。太郎ってのは、ある意味最近じゃめずらしいかもしれないけど、やっぱり日本じゃよく聞く平凡な名前だよな。
ただ、オレを含めて、この店で働いている人間には、少しだけトクベツな点がある。それは全員がシノビであり、かつどの組織にも属していない
待宵堂忍奇譚 おおぬきはじめ @ohnuki
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