「クリスマス」を含む小説

今から10年前、楓雅とアンナはせんべい布団を飛行船にして、 毎夜、誰もさわれない国を目指していた。 パン耳と期限切れの牛乳があれば、 それで世界は完璧だった。 怯えるアンナの手を…

櫻井はクリスマスビレッジでスーツの男と待ち合わせをしていた。七時のハンドベルの演奏に間に合うように、電波塔へ向かった。 ※秋犬さまの自主企画のための書き下ろしです。 クリスマス…

　サンタの少年とトナカイ族の少女が七面鳥と戦った帰りに、ソリが爆発事故に巻き込まれた。 　ソリのローンはまだ20年残っているし、保険には入っていない。 　少年サンタは戦闘の腕…

『カクヨムでアドベントカレンダー2025』企画参加作品。クリスマスまでいろんな推しを語っていきます。

クリスマスツリーを見る一義。だが、妹の冬子はいない。

わたしは、目が見えない。 けれど、人の声や息づかいから、 嘘や迷いだけは、なぜかはっきりとわかってしまう――。 黒衣の青年・遠山と出会った日から、 ひっそりとしていたマメの日常…

ニコラスは銀髪のサンタクロース（という名の若手戦闘員）。口は悪いし態度も悪いが、「クリスマスの国」の平和を脅かす「ワルモノ」相手に、相棒のトナカイの獣人ルドルフとともに容赦はしな…

仙台で暮らすOL・菅原紗和の元に、高校時代の家庭教師だった藤井友成からのメールが届いた。メールには「定禅寺通りで奇跡が起きるから」という謎めいた内容が綴られていた。 紗和は友成の…

サンタクロース論争。 それは、子供の頃に一度は経験するのではないかと思う。 俺は子供の頃から超現実主義だった。 だけど、俺は会った事があるんだ、本物のサンタクロースと、そして――…

年末の帰省、今年は長めの休暇をもらってクリスマス・イブ当日に。大混雑の最終列車、その向かう先の故郷の町では、もしかしたらあの彼女が待っていてくれるかも知れない。知らんけど。 く…

『それ』は…倒すことはできない。 『それ』からは…逃げることもできない。 ヤツの正体は！？目的は…！？ まだ襲われていないあなたは幸せなのかもしれない……。

「悪い子はいねぇか？」 師走の喧騒に紛れ、子供たちの失踪事件が多発する『奇跡の街』。 その調査に現れたのは、白い袋ではなく――黒い装いのサンタクロースだった。 彼の名は夜咎（…

昔書いたものを抜粋して転載。 SFっぽい、妖怪っぽい、童話っぽい、神話っぽい、など。 ★100になりました（2024/3/22）。閲覧、応援など有難うございます。 ※　53話…

人を幸せにするサンタが、幸せにしたいと思った人を幸せに出来ない。 悩み、引退を決意した一人のサンタと隣に寄り添うトナカイの話。 クリスマスに向けたお話ですが、明るくはありません…

のんびりと読書記録。 もう何回めかな。 繁忙期ながらも、結構読めましたね。 驚きました。 ここから12月末までに、何冊いくでしょう？ あと何日かです。ラストスパートです！

ロスウィーンに伝わる、とある希望と悲劇の伝記。 おもちゃ屋を営む姉妹、タクロとロース。とある貴族の来訪からその名をあらゆる場所へととどろかせるが、それがタクロにすら隠していたロー…

その街は不思議な街だった。 クリスマスの夜に必ず、どこからともなく鈴の音が鳴り響くのだ。 そしてそれらは必ず、小さな奇跡をもたらした。 これは、そんなクリスマスの奇跡に巻き込ま…

Donum Parvae. Virtutis.（ドヌム・パルワエ・ウィルトゥーティス） 離れた場所で生まれた二つの思いが、冬のどこかで静かに重なろうとしている。 女子高生の胸に…

主人公有楽は、好意を寄せている雪華のことを度々怒らせる。クリスマスであるこの日も怒らせてしまった。ただ、この日はちょっとした奇跡が起こったようだ……