おそらく現代とおぼしき夜のパリで、出会ったのはドゥカティにまたがる魔法使い。 独特な世界観と、二人の絶妙なやりとりがクセになる作品です。 気になった方は是非。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(69文字)
バイクにまたがった革ジャン姿の女の子……その意外な正体とは!拝読し、とても暖かく、それでいて清々しい気分になりました!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(239文字)
あぁ、ドゥカティってバイクなのね。恥ずかしながら、地名か何かだと思ってました。そんなバイク知識ゼロな私でも、バイクで楽しそうに風を切り、パリの夜空を楽しむ様子が解像度高く浮かび上がってきます。また、今の時代って感じのくすっと来る要素がいろいろちりばめられていて、ちょくちょく笑わせられます。いやぁ、今時の魔法使いって感じがしますねぇ。折角の良い夜なのです、景気よく楽しい思い出の残る夜にしようではありませんか。そんな鮮やかな思い出が残るような、良い作品です。
見上げた夜空の3メートルほどのところに浮かんだ、イタリア・ドゥカティの大きなマシン。 乗っているのは、革ジャン姿の魔法使いの女の子。 こんなすごいこと起きたら、打ちひしがれてる場合じゃないですねww ノエルの夜なら、何が起きたっていいじゃないw 発想が凄い作品です。
聖夜にバイクに跨った、カッコイイ魔女が迎えに来たらもう満点です。それ以上のプレゼントはありません(断言)。この短いお話の中にどれほど、心をくすぐる要素が詰め込まれているでしょうか。だけど、あくまで短編として、洒脱にキレ良くまとめてらっしゃいます。感服しつつ、私も空飛ぶバイクの後ろに乗りたいと妄想を捗らせるのでした。
パリ。ノエル(クリスマス)。魔女。ドゥカティ。モンマルトルの丘。画学留学生。そして、軽妙な会話。宝石のようにキラキラと輝く単語たちに陶然とします。なんかいい感じにオシャレです。主人公にとってこの僅かの間の交流はきっと忘れられない思い出になったのだろう。そう感じさせる掌編です。ちなみに私は、本作を読みつつ〝MBKのモペッドでは、必死で押すまでの車重には足りなかったのかな〟と推察しておりました。読みやすいウェルメイドな短編が、ここにあります。どうぞ御一読くださいますように。